お題 | ナノ

戦場に死す


「馬鹿っ、おい、ちょ、…だーもう!」
「喧しいぞ、慶次」

秀吉はコントローラーを置き、ポテトチップスに手を伸ばす。
慶次は頭を抱えて携帯ゲーム機を放り投げた。

「どうしてあそこでセーブしなかったんだ、俺…」
「やり直せばよかろう」
「金は返って来ねぇんだよ」
「また稼げ」
「ですよねー」

携帯ゲーム機はベッドに着陸していたので、今度は寝転がってゲームを始める。
秀吉も、スタートボタンで中断していたゲームに戻る…はすが、スタートボタンの感度が悪かったせいか、ゲームはそのまま進行していた。
頭を抱えるのは、秀吉の番だ。