それは内緒ということで 「応援してくれねえのか」 「あー頑張れ頑張れ、それファイトファイト」 「…そっか」 本当は。 政宗と毎日遊びたい。 政宗と毎日会いたい。 政宗が見ていてくれれば、受験だって乗り切れる気がする。 でも、だけど。 政宗は大学生で、もうじき就職が控えていて、もういつきのために時間を割いてくれなくなる。 受験を口実に間を取って、少しずつ、政宗のいない生活に慣れたい。 そうすれば、政宗がいなくても、寂しくない日常を送れるはずだ。 「政宗、おら、一人で頑張る」 政宗がいなくても、大丈夫なように。 |