残り1秒 とりあえず起こすことに決めたのだが、その内勝手に起きるかもしれないと思い、年越し蕎麦の碗を洗うことにして、立ち上がる。 じいさんはもぞもぞむにゃむにゃと気持ちよさそうだ。 今頃、佐助は年越し蕎麦を配り終わって一息ついたところだろうか。 幸村は結局、昨日も今日も蕎麦を食べたのだろうか。 慶次は岩手で椀子蕎麦をしたいと言っていたが、叶ったのだろうか。 明日になった瞬間にメールを寄越すのは政宗だろうし、今年も手書きの年賀状を送ってくれるのはかすがだろう。 碗を拭いて、食器棚へ戻す。 そろそろ、じいさんを起こすこととしよう。 |