お題 | ナノ
(水) どうしようもないのは事実だけど
いくら一週間とはいえ、普段の行いをまるでなかったことにはできない。
目はどうしても謙信先生の方へ向いてしまうし、耳はどうしてもあの声を捉えようとする。
「ダ、メ!」
「さっ、佐助…!」
目の前で、耳を塞がれ、傷ついた顔を見なければならなくなって。
今までこうして、何度傷ついてきたのだろう。
どうして、知っていたはずなのに。
佐助が呟いた言葉は、聞こえないふりをした。
ずっとこうしたかった、なんて。
第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -