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しで始まり、うで終わる

「僕が先にここにするって決めたんです」
「おやまあ、そういうのは年上に譲るものだよ」
「だって、決めてたんです」

ここは僕にとって戦略的に重要なんです。こっちもだよ。ずっと前から決めてたのに。おやおや、奇遇。先輩はどうしてですか。兵太夫こそ。えっと、だって。

「会計委員会が匍匐前進をする時に絶対通る場所なんです」
「大正解」
「大正解？」
「わたしも同じ理由だってこと」

誰ですか、引っかけるの。見上げた罠二人組は、同時に人差し指を突き立てて、一文字たりとも違わない名前を口にした。