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自己満足の暴言


「僕が金吾の刀になる」

辛い実習だったと聞いた。初めて金吾の口から「もう刀を持ちたくない」という言葉を聞いた。許せなくて頬をぶった。信じられない、という顔で周りは見たけ れど(ただの弱音だろうし、帰ってきてすぐの、へとへとの金吾に今するべきことなのか疑問だったと、後から三治郎が言った)、僕は至って正気だった。
きっと金吾を睨みつけて、胸ぐらを掴んで、先の言葉を再びぶつけた。

「だから、二度と言うな、そんなこと」

許せなかった。金吾が刀から離れるのが世界の終わりのように感じる自分を、許せなかった。