現代 | ナノ

クルッとターン


「某と小太郎は風紀委員、松永先生に近づきやすい存在だ。隙をつくのは容易いはず」
「あのさ、旦那」
「何だ」
「その小太郎はどこさ」
「どこって、某と一緒に元就殿の話を聞いて、一緒にここに…、いない?」

いないいない、と屋上組が首を縦に振る。
大体もう想像はつくが、フラグ回収に励んでいるのだろう。

「先まで確かにいたのだぞ。まさか…っ、計画に荷担することを知った松永先生に拐かされたか!」

違う違う。
今度は横に、あかべこのよう。

「きっと、教室に戻ったらいるよ」
「小太郎にパンでもおごってやっかなあ」
「そうだね、そうしよう」
「携帯よりlow priceで済んだな」
「おい、真田。無意味なことはするな。戻るぞ」
「佐助、慶次殿、半兵衛殿、政宗殿、かすが殿…っ!某、某は見損ないましたぞ!」

過熱過熱、幸村より大切なものがある、かったりー。