現代 | ナノ

型破り破門


夢に落ちれば二度とは戻ってこれない。
予感ではなく、確信。

メールが何件か来ているが、無視をする。
バネのきついベッドに体を放り投げ、明日の自分に色々なことを願う。

慶ちゃんと半兵衛がこれからも仲良くありますように、とか。
かすがへの片思いが実りますように、とか。
旦那たちがあの関係のまま笑いあっていられますように、とか。

願って、願って、眠りにつけば、この妄想の学園も、知らないどこかで継続していくだろう。

携帯は見ない。
最後に届いたメールは着信音から察するに、どこぞのダイレクトメールだった。