現代 | ナノ

私と狡い策略考えませんか


ドスドスズルズル、そして声。

「俺も見つけてほしかったんですけど」
「何か言えば良かったではありませんか」
「いや、やっぱり悔しいし」

知っていたか。
かすがが持ち上げたベッドの隣には、長曾我部元親が挟まっていることを。

「我も限界ぞ」

そして予備の毛布置き場の中に、毛利元就がいることを。

「何故皆さん集まるんでしょうねえ」
「慶次が言っていたけど、奥の手なんすよ、ここ」
「男子トイレの方が究極でしょうに」

そうか!とベッドから無理矢理引きずり出て、毛布の山から抜けて、ドタバタと保健室を出て、捕まった。