現代 | ナノ

ヒデヨシ


「いなかったぞ」
「そうかい」

半兵衛から連絡があり、駅へ戻ってくると、地面一杯に紙袋を置いた半兵衛がいた。
これはさすがに、アレだ。

「みんなにお土産を、と思ったらこうなったんだよ」
「そうか」
「あ、その袋は秀吉に」

一番向こうを指さし、あれはこれはと次々名前を出していく。
一人一袋だとすれば、さすがに、アレだ。

「じゃあ新潟に行こうか」
「待て、これらはどうする」
「かすがくんの以外は送ろうと思っているよ、ただ住所が分からない」
「…そうか」

今日の半兵衛はやたらと意気がいい。
市場が近いからか何だか知らないが、気持ちが高まりすぎて吐血しないでくれるとありがたい。
とりあえず秀吉はそれぞれの住所を調べ上げ、宅急便に全て預けることができた。

「さすが秀吉だね!」