夏休みの回報 「水を差しちゃいけないと思ったんだよ」 足りない椅子の代わりに各々ベッドの端に腰を下ろし、まるで尋問のように半兵衛を見る。 たまに教室でも同じ様な状態になるが、圧迫感の桁が違う。 「君たち、夏休みがあんなに楽しみそうだったから」 「楽しみだったけどさ」 「そうじゃないでしょ」 「言われないほうが傷つく」 口々の文句に笑顔をもらう。 集まって、遊んで、たまに課題をやって、学校がある時と同じペースで会って。 「なあ竹中、俺たちはgatherできればいつだってそれでいいんだ」 政宗は強く背中を叩いた。 それから、幸村が優しく撫でた。 |