現代 | ナノ

夏休みの開放


それからメールはぱったりと途絶えた。
政宗も幸村も佐助もかすがも慶次の携帯を見て、不思議に眉を潜める。
半兵衛なら必ず連絡を入れるはずなのに、と。

「電話も通じないな」
「どういたす、慶次殿」
「うーん」

慶次は携帯のストラップで携帯を回し、持ち直して意味もなく携帯を開いたり閉じたりした。

「家に行っちゃう?」
「うーん」

そして開ける方を選び、電話帳を開く。