現代 | ナノ

睨み


「課題を忘れた」
「珍しいな、何かあったのか」

夢を見た。
この男と自分が、変な武器を持って睨み合っていた。

「貴様のせいぞ」
「俺のせいにすんなよ」

瀬戸内の海を挟んで、いつか始まる何かを備え、いつまでも睨み合っていた。

元就は睨むのを止めた。
所詮夢だ、と誰にも相談できずにそう思った。