現代 | ナノ

一月信念


「本気だったの?」

三月に一ヶ月間の語学短期留学コースがあるから三月は遊べない、と元就は言った。
せっかく皆で温泉へ行こうと思っていたのに残念だ。

「貴様等が聞かなかったのであろう」
「だってまさか冗談だとは…」
「Hi、諸君」

政宗が英語のテキストを振り回しながら、久しぶりの英語を口にした。
ヘイ、はきっと英語だと思う。

「政宗、聞いてくれよ、元就が…」
「俺も行くぜ、留学」

ニヤリと口の端を上げた、何だかアメコミみたいな顔だった。