現代 | ナノ

十月南瓜


ますます落ち込みが激しくなっていく政宗に、今度は元親が声をかける。

「英語をどうにかする前に、日本語をどうにかすべきだろ」

それはあまりにも酷い言い分だ、と思ったが、政宗はハッと気づかされた表情になった。
そういえば元親と政宗は、古文の発表が三日後に控えている。
どうして英語に逃避できようか、いや、できない。

「英語の筆記体も古文の崩し字も同じに見えるけどな!縦書きと横書きとじゃえらい違いなんだよ!」
「元親…!」
「政宗…こんなに俺たちを振り回したんだから、お前が発表全部やってくれるんだろうな」