現代 | ナノ

六月梅雨


多分ご名答の顔だった。
またじめじめとし出した政宗って本当に心から鬱陶しい。

「駅前留学って言ったら、やっぱり英語かな?」
「ペラペラになりそうじゃん、うん、いいと思う!」

半兵衛が焦り、慶次が政宗の肩をバンバンと叩き、どうにか雨雲を晴らそうと必死になるのが面白い、と佐助はもう傍観を決め込んだ。
このまま放っておいたら回復するだろうが、このメンバーでそれはあるまい。

「でも、英語の講義を受ければ無料になりますぞ」

すごく真っ直ぐな瞳をした旦那が、竜を圧倒していた。