現代 | ナノ

泥酔帰りの道


伊達ちゃん宅から旦那、慶ちゃんの家の近くを歩きながら色々と考えてみる。
多分昨日、ここを歩いた。
というより、飲み会の帰りは必ずここを歩いて帰る。
飲み屋に近い方から、元親、伊達ちゃん、大分離れて旦那、慶ちゃん、かすが、俺様、半兵衛の順にアパートがあるので、元親が知らなくて旦那と慶ちゃんが確実に知っているということは、とりあえず二次会の時ではなくて、帰り道で、で。

「かすがも知っているはずだよなあ」

旦那の家で歩みを止めたということは、相当ぐでんぐでんだったからか、ここで止めなくてはならないことをしてしまったからか。

手の甲をつねり、頭を起こす。
その指先を、呼び鈴へ。