戦国 | ナノ

硬化南下


いつきは星を踏みつぶした。

「星って脆いんだな、蘭丸」

蘭丸は大好きな信長様からいただたいた大切な金平糖を踏みつぶされた。

「星がこんなに脆いなら、地球はもっともっと脆いよな、地球にいる蘭丸はもっともっともっと脆いよな」

いつきは蘭丸の顔を思い出す。
記憶も脆いもので、木槌でひしゃげた蘭丸の顔しか出てこなかった。

蘭丸はいつきの顔を思い出す。
もう思い出すほどの時間がなかった。