戦国 | ナノ
現在侵攻
間に合えばどうにかなった、というのはただの理想だ。
慶次の言葉はあやふやに未来を紡いできた。
ねねのことも、今のことも、これからのことも。
「間に合ったとしても、どうしようもならなかったんだな」
「…そうだね」
慶次は諦めた。
半兵衛は残念そうな声色だった。
「どうにもならなかったんだ」
まだ救われたい、と願うのを、見ない振りで。
最後の点を過ぎ、もう間に合わない、間に合わない。
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -