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「下宿と呼べるほど立派なものではございませんが…。基本的には我々夫婦の他に、甥の慶次、役者の卵の…」
「うわっ、何だよそいつ!」
「…蘭丸殿がいます」
部屋へ通される途中、簡単な説明を受けていると、自分と同い年くらいの少年と目が合った。
「蘭丸殿、この方は新しく家に来たのですから、あなたが色々教えてあげてくださいね」
「ふーん、ガキか」
「蘭丸殿っ!」
ぱたぱたと畳を駆け回り、振り返り、また目が合った。
挑戦者を見るような、動物の、強い瞳。
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