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※このお話はリザ・ホークアイとの百合が含まれます。苦手な方はブラウザバックして下さい。


***









『大好きよリザ』



彼女は食卓の隣に座り、太ももの上でそっと手を握った。愛されている自覚はある。


私が軍に入ると話した時、離れるのが寂しいからと運動音痴な彼女も入隊しようとした。

彼女は見知らぬ男と婚約させられそうになり、見知らぬ婚約者を殺して私と遠くへ逃げようと計画を立てたくらい。

どちらも未遂だが、後者には続きがある。




「ただいま。おや、君も来ていたのか」
『おかえりなさい!
ねぇリザ、今夜はうちで食べていくでしょう?』
「いえ、今日は…」
『ねぇおねが〜い!ねぇロイ、いいでしょう…?』
「…彼女の為にいてやってくれ、ホークアイ」
「…はい。マスタング大佐」
『嬉しい!決まりね!今すぐ食事の用意をするわね!』



パタパタと早足にキッチンへ向かう彼女は6年前にマスタング夫人となった。

けれど今も心は今も私にある。



私も彼女を愛しているのだ。




2020.06.13