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サムライソードの討伐にあたり、円先輩が辞めてパートナーをいなくなった私は一時的にアキとバディを組むことになった。


公安に入ってからアキと組むのは初めてだ。


今日はアキと組んで初任務。

役所に書類を届け、アキが運転する車で公安へと戻っていた。



『なんかワクワクするね』
「何が」
『私達がバディになったことだよ!家でも一緒だし仕事でも一緒だなんて、なんか楽しいなって』



私がそう言うとアキは少しだけ「んん…」と唸った。何だ。何が不満なんだ。失礼な奴。



「俺は仕事ではお前と別がいいよ」
『あっくん酷い…』
「いや、お前が嫌とかじゃなくて…」
『何よ』


気まずそうに横目でちらりと私を見たアキは小さく口を開いた。



「気になって集中出来なくなる…」
『あわ…』



まさかのキュン発言に、私の心臓は飛び跳ねる。



「この後って内番だけだよな」
『その予定だったはずだけど』



駐車場に着き、アキがサイドブレーキを動かして停車した。

シートベルトを外して私の目を見つめるこのアキの顔を、
私は知っている。



「…バックシート行くか?」




さらりと頬に掛かった髪をアキの指先が優しく払い除けた。

その指が離れる前に掴み、唇へと誘う。
口に入ってきた指を舌で弄んでアキと視線を交えた瞬間、覆い被さってきた彼は口に入れた指を抜いた代わりに唇を押し付けて、いつもより荒っぽいキスをした。



仕事の車、なんて、とんでもない背徳感。





2020.12.21
(フリーリクエスト:愛しアキとイチャイチャ)