戦国武将企画

▼ Dec.8th 23:04

−1573年−
小谷城・本丸

「市ちゃん…小谷城はもうすぐ義兄上に落される」
「長政様…」
「ここに居ては危ない」
「長政様、こちらを…向いて下さい」
「小丸に居る父上と分断された今、ここもすぐに攻め込まれるだろう」
「…こちらを向いて下さい」
「既に万福丸は共を付けて城外へ逃がした…追っ手が掛かるとは思うが、あの子にも生きて欲しい」
「……」
「…いや、あの子は難しいな…。義兄上を相手に敵うはずもない…」
「嫌です…」
「しかし女子である茶々と初と江なら…」
「嫌です」
「市ちゃん、三人をすぐにでもここから連れ出さなければならない」
「ならば共を付けましょう、まだ城内にも人手はあります」
「そう、三人だけで城から出すのは危ないね、市ちゃん」
「嫌です、市は嫌です!!」
「まだあの子達には母親が必要だ、市ちゃん分かるね?」
「どうして…?どうして長政様も一緒じゃダメなの?」
「市ちゃん…」
「市がお兄様に頼んでみるから、長政様も一緒に行きましょう?」
「駄目だよ」
「お兄様だってきっと許してくれるはずだから…ね」
「それは駄目だよ、私は盟友との義の為に義兄上と対立したんだ」
「でも…」
「私は最後まで盟友との義の為に戦わなければならない」
「嫌…市も残る、長政様と離れたくない…」
「私も市ちゃんと離れたくないよ、ずっと一緒に居たかった…」

「市ちゃん、私は市ちゃんと共に居られて幸せだった…ありがとう」
「長政様…」
「私は沢山の幸せを貰った、だから私はこの幸せとともに逝く」
「……っ」
「ありがとう、…幸せになってね…」
「…長政様っ!!」





「…っていうシリアスを僕なりに考えてみたんだけどどう?」
「どう…と聞かれても、義元殿如何されました?」
「いや、別に?良い夫婦の日に浅井夫婦だけカラーで描かれてたことに不満がある訳じゃないよ?」
「いやいやすごく恨みがましそうに言わないでくださいよ」
「後々から何枚も描かれててずるいなぁなんて思ってないよ?」
「思ってるじゃないですか」
「でもね、僕と恵ちゃんの方がずっとずっと多く描かれてるんだからそこんところ弁えといてね!」
「は、はぁ…」
「まぁ僕と恵ちゃんのラブラブっぷりには誰も敵わないとは思ってるけど!」
「(…結局それが言いたかっただけじゃ…)」




な、長い…(^0^)
と言うことで、お市ちゃんお借りしました!

結局なにが言いたかったかというと、企画ではずっと一緒に居られるけど、もし企画方針が違ったらこんな感じでお分かれするのかなぁというのを描きたかったのです!