朝起きたら猫耳としっぽが生えていた。
…何故かはわからん。けど、装着してあるわけやない、間違えなく生えとる。
そっと、廊下からリビングにいる蓮と白石と光の様子を伺う。
…3人ともまだこっちには気付いとらんけど…
「(もしこんな状態で3人と会ったら…)」
「へぇー謙也にはそんな趣味があったんやなぁ…見損なったわ」
「ホンマキモいっすわぁ…俺の半径1メートル以内に近づかんといてください」
「(…アカン)」
『あ、ちょリアルな猫化とか無理なんで勘弁してください。消えてもらっていい?』
「(…アカンンンンッど、どどどどないしよっ…!?このままじゃ軽蔑されてまうっ…!)」
…と、ここで焦ったところで状況は変わらない。
どうせ嫌われるならギリギリまでみんなには会いたくない。
引き返し、そっと自室へと戻った。
『あれ、けにゃは?』
「そういやおらんなぁ…まだ寝とるんとちゃう?」
『けにゃが寝坊?珍しいな…起こしてこよ』
「おん、頼むわ」
「あ、蓮さん布団叩きいります?」
『私そんな鬼畜な起こし方しないから』
…でも、あの早寝早起きなけにゃが寝坊だなんて珍しい。
まさか体調でも悪いのだろうか…と歩く速度を速めつつ、けにゃの部屋に向かった。
「あああああっどないしよどないしよっ…!」
部屋の隅に座り込んで考えるも、何もいい策が浮かばない。
いっそ耳としっぽ、切り取ってしまおうか。
そんな案も浮かんだがすぐにそれのグロテスクさに青ざめて打ち消す。
「ああああもうどないすればえぇねんーっ…!」
コンコンッ
「!!」
『けにゃー?入るよー』
アカン、ついに来てもうた。
このまま蓮に会ったら確実に…嫌われる。
「(帽子被るかっ!?それとも布団ん中潜って…)」
ガチャッ
「あっ…!」
『そろそろ起きんと遅刻すっ…ぞ……』
終わった。
結局何も身に付けんまま蓮とご対面。
俺の姿を見るなり硬直する蓮。
「(きっと散々罵倒されてまうんや…それで白石と光も呼んで…)」
『…かっ』
「…か?」
ふるふると涙目でこちらを見つめる蓮。
な、泣くほど嫌やったんかっ…?
『可愛いぃぃぃいいいいっ!!!!!!!!』
「うおっ!?!?」
ガバッとこちらにダイブしてくる蓮。
『もうどうしてそうなったとは聞かないとりあえず写メらせろ今すぐ写メらせろそしてその後に堪能させろ猫けにゃあああああああ!!!!!』
「…蓮が壊れた」
キャーキャー騒ぐ蓮に呆然としつつも、どこか嬉しい自分がいた。
「(…嫌われんで、よかった)」
蓮が喜んでくれるなら、もう少しこの姿でおってもえぇかもしれない。
「…なんやあれ」
「蓮さんめっちゃ生き生きしとるやないですか…」
『ひぃぃくそぅモフモフさせろっ!!!』
「お、おん…!!」
「「(…負けた気ィすんのは何でやろ)」」
晄さんが描いてくださったesp漫画を勢いで文章化しちゃいました←
もう昨日の私の荒ぶり方尋常じゃなかったww
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猫けにゃはいくらで買えますか?←
あと何気に私はサブながらドSコンビがドストライクでした。
何度も言いますが本当にありがとうございました!
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