「ん?どないしたん?」

『いや、私スピーディーちゃん、ちゃんと見るの初めてだからさ…』

「おおっそうなんや!!あ、ほな蓮の為に芸見せたろやスピーディーちゃん!」


『芸…?』


「せや、スピーディーちゃんは賢いんやでっ!!」


へへっと笑いスピーディーちゃんを床におろすと、けにゃもしゃがみこみスピーディーちゃんに手を差し出す。



「ほな、いつものやろなー。…お手!!」

『おぉ!!』


けにゃの声に反応し、ゆっくりと片手(足?)をけにゃの手に乗せるスピーディーちゃん。


「驚くのはまだ早いで?…おかわり!!」

『!!』

「ちんちん!!!」

『!!!!!』

「そして最後に…ジャンプ!!」


『うおおおすげぇぇ!!!!』


まるで犬が芸するかのように鮮やかに芸を決めるスピーディーちゃん。
特に最後はジャンプしてけにゃの肩に乗るという大技だ。


けにゃに「さすがやわっお疲れさん!!!」

と頭を撫でられ嬉しそうに目を細めるスピーディーちゃんは…


『…可愛い』

「へっ?」

『スピーディーちゃん、確かに可愛い…惚れたわ』


「…ははっ、せやろ?なんたって俺のスピーディーちゃんは、

"世界一"可愛いんやからっ!!」


『そ…そか』


頬を赤く染め嬉しそうに話すけにゃが眩しすぎて、私は苦笑いしかできなかった。


「あ」

『え?』


「やっぱ嘘や。…やって、俺ん中じゃ蓮も世界一可愛ぇし」


『!!!!』


「スピーディーちゃんも蓮も大好きやでっっ!!!」


スピーディーちゃんを肩に乗せたままガバッと抱きついてくるけにゃ。
…今、ものすごくときめいた。


が、冷静に考えるとけにゃの中では私はイグアナレベルの可愛さということで。

いや、もちろんペットには特別な愛を注いでる分、けにゃにとってスピーディーちゃんは他のイグアナに比べ断トツに可愛いのだろうが…


『(アレ、これ喜んでいいんだろうか?)』


多少戸惑うものの、ここは素直に喜ぼう。


ぎゅっとけにゃを抱き締め、『あんがと』と微笑んだ。



(あ、ごめん興奮して洗濯物撒き散らした)
(ああああ俺の洗濯物ぉぉスピーディーちゃん食べたらアカンてぇぇ!!!)








こちらも以前晄さんに捧げた番外です!
スピーディーちゃんミュネタか公式かわかりませんが、espではスピーディーちゃんで統一します!ってことで過去のお話修正しました(^ω^≡^ω^)


けにゃは蓮ちゃんもスピーディーちゃんも大好きなんです。

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