「ただいまー…て」
『くっそはよ赤ぷよ来いっ…お前お呼びじゃねーよっ!はよっ…っし来たぁあ!よしっそのまま連鎖だ行けぇぇぇ!!』
「…何しとるんすか」
『…っしゃああああ7連鎖っI'm WINNER!!!…あ、光おかえり』
テレビの前でエキサイトしていると、スクールから帰ってきたのであろう光がものすごい哀れな物を見る目で見てきた。
視線がテレビに移ったかと思えばあー…と頷く。
「ぷよぷよか…懐かしいっすね。しかもそれプレステ1やないですか」
『掃除してたら出てきてさぁ。久々にやったら止まらなくなって…あ、光もやるー?』
「ん…まぁええですけど。どうせなら何か賭けません?」
『お、いいぜ。何賭ける?…あー、金は勘弁。今金欠なうだから』
「そうっすねー…ほなベタやけど相手の言うこと何でも聞くっちゅーんどうです?」
『よしいいだろう』
「…?随分余裕っすね」
今お前にやろう俺の余裕!(テニミュネタ)
ていうのは冗談で何故余裕かって?…そりゃ、
『フフフッ…何故なら私はぷよぷよに関してはプロ及だからだよ光君。私に挑んだことを後悔するがいいっふははは!!!』
「うわーめっちゃ負かせたい。…ほな、やりましょ」
カチンと来たのか鞄を置きコントローラーを持ち、始めるよう促す光。
いいだろう、受けてたとうじゃないか!
「あっ、うわ」
『よっしゃあああ8連鎖来たあああ勝ったあああ』
組み方がベストだったようで大連鎖を起こし、私の勝ち。
伊達に小さい頃から何回もやってないからな…まだその実力は健在さ。
『へへっ、さぁーて何やってもらおうかなー…』
「は?いつ1ゲーム勝負やなんて言いました?」
『…え』
「こういうんは5ゲームが基本でしょ。…ほら、はよコンティニュー押してください」
負 け ず 嫌 い だ と
今にも吹き出しそうな私を睨む光は、私にはムーッとふくれてるようにしか見えない。何こいつ可愛すぎるだろ。
『よ、よし…やろう』
「絶対負かせたりますわっ…」
ふるふるしながらコンティニューを押した。
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