「なぁ、明日蓮の誕生日なんやって。おばちゃんが言うてた」
風呂上がり部屋でイグと戯れていたら白石が部屋にやって来た。
「へぇ、そうなんや。ほな、祝わなあかんな!」
なんだか俺までウキウキしてきた。
蓮にはホンマにお世話になっとるし、祝うしかないっちゅー話や!
「あ、せやけどプレゼントとか用意してへんなー…明日買いに行けばえぇか」
「……その事なんやけど」
「?」
「俺にえぇ案があるんや。任せてくれへん?」
と、笑う白石の顔は明らかにスイッチが入っている顔やった。
…何する気なんやろ。
HAPPY BIRTHDAY TO YOU!!!!
光もどうやら白石に呼ばれたようで、部屋に来た。
「明日なんすね、蓮さん誕生日」
「せや。そんでプレゼントなんやけど…俺なりに考えたら、こうなった」
チョイチョイ、と何故か手招きされ、作戦を聞く。
が、内容がおもろすぎて思わず笑ってしまった。
「そ、それえぇな…っ!なんや蓮にぴったりや!!」
「まだ続きあるんやで」
ニヤッと白石が笑ったかと思えば、次の瞬間言われた内容に一瞬にして顔が熱くなる。
「な、なななななんでそうなるねんっ!!!!!」
「えー蓮がアタフタする顔が見たいからやけど」
「部長ホンマ趣味悪いっすわ」
「って言いつつ財前も見たいんやろ」
「…まぁ、それなりには」
「あ、あかんっ!!」
「なんや謙也はホンマウブやなー…ただの親愛の意込めて、やて。あ、でまだ続きあんねん」
絶対恥ずかしくてできんわっ…!
と、白石の説明もほとんど耳に入らないまま、着々と時間は近づいていた。
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