私の顔の右を通り抜けた白石の手はドンッと音を立てて部室の壁にあたった。見上げると白石の顔が思ったより近くて思わず視線を反らす。

「どうして目、反らすん?」

冷たい白石の声が聞こえて冷や汗が背中を伝う。怖くなって白石の手が置かれていない方から彼の横をすり抜けて出口へ向かった。
出口の扉のとってに手をかけて部室を出ようとしたのだが、それは後ろから伸びてきた手に抑えられることによって阻止される。驚いて後ろを振り向くと、ニヤリと笑った財前くんと目があった。

「逃げるなんてさせませんよ?」
「なん、で、」
「言ったやろ?俺らはお前が好きやって」

白石が口端をつり上げてクツクツと笑いながら言う。

「どうしても、名前が欲しいんや」

そう言って白石が私の方に近づいてくる。私は恐怖に足がすくんで動けなかった。白石の歩く音が部室に響いて部室がやけに静かに思える。

「名前先輩が悪いんスよ?俺らはこんなに好きなのに」

私の手を押さえていた財前くんの手が撫でるように手から腕、肩と移動し、最後に顎下をするりと撫でると消えていった。その行為に体が震える。

「そんな怯えんでも。悪いことはせえへんよ、なあ謙也」

白石が突然、唯一部室に居ながら一言もしゃべっていない謙也に話を振る。
謙也ならきっと助けてくれるはず。そう思って私は最後の希望である謙也の元へと走った。
しかし私がぎゅっと抱きつくと謙也は抱きついた私の手首を掴んで私の耳元に顔を寄せただけだった。

「けん、や…?」
「堪忍なあ―――――――…俺も男やで?」

謙也の声はやけに頭の中に響いて、背筋がふるりと震えた。

「なあ、名前。俺らと一緒に遊ぼうや」

ああ、もうこの三人からは逃げられない。












秋瀬よりキリリクでいただきました\(^o^)/

エクスタピアスがヤンデレだとっ…ざわっ…!
ちょっとこれアカンすわちょっと、ちょっと←
どうしようドストライクだヤンデレエクスタピアスww//似合いすぎてだな…

これでテスト乗り切れる、はず!

こんな素敵な小説をありがとうございました!!

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