看病には、つきもの

「ケホッ…コホッ…」

学校で最近流行している風邪が伝染して只今自宅療養中です。

お母さんは近所の人に呼ばれてお茶会(と、言う名の雑談)に行ってしまった。

(病人がいるっていうのに…お母さんの馬鹿ぁ!)

……何時間も眠っていると、だんだん時間を持て余すようになってきた。


「暇だなぁ…」


ポツリと呟いてはみるが返ってくる筈はないと思ったその時、不意に隣から田島くんの"そうだな"と言う声が返ってきた。


私は勢いよくベッドから起き上がろうとしたら、あまねは横になっていろと言われてしまった。


「え、どうして田島くんがいるの!?」


まだ授業やっている時間じゃ…。そう言おうとした私の言葉を遮ってもう昼休みになったことを聞いた。

チラリとベッドに置かれてある時計に目をやると一時を少し過ぎた所だった。


(あれ、私そんなに寝てたんだ…)



「なぁ、あまねー」

「どうしたの?田島く…」


田島くん。
そう言おうとした私の上には、いつの間にか輝いた笑顔でいる田島がいた。


(な、なんか嫌な予感が…)

少なからず不安を覚え始めた時にはもう遅かった。



「そう言えばさ!風邪って汗かくと早く治るって聞いたぜ!」

「え、ちょ…っ!!」



ニシシと笑いながら保健体育にあるようなコト、しよーぜと言う田島くん…。




(田島くんのお陰?で1日で風邪が治りました…。)
(風邪引いたらまた言えよなー)
(こ、断ります!!)



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