夏だ!海だ!海水浴だ!

「と、言うわけでで、海に行くわよ!」

「なにがと、言うわけなんすか?意味が分からないんですが」

「え?なにって…この題名に書いてあるでしょ?
"夏だ!海だ!海水浴だ!"って」

「え!?そんな安直な!」

「と、いうのは冗談だけどねっ☆」

「冗談なのかよ」

「モモカンがねぇ。みんな練習頑張ってるからそのご褒美に連れてってくれるんだってさ」

「あまねちゃん、正確には志賀先生よ」

「あ、そうでした。てへっ」

ほのぼのとした空気が流れた。

「…で、いつ海に行くんスか?」

「あーっ…と言ってなかったわね。明日行くからよろしくね」

「いくらなんでも急すぎやしません!?」



***


「てな訳で…来ちゃいました。海水浴場ーっ」

青い空白い砂浜!!こうでなくちゃ海に来たって気がしないよね。ふふふ。テンション上がってキター!


「おぉ。桜井の水着姿ちょっとエr…」

鼻の下を伸ばし、尚且つ鼻血を流す阿部に他のメンバーがあまねに近付けまいと止めに入る。

「「「「ちょっと黙れ」」」」

「 ん、どうかしたの?」
「なんでもない」

何事なかったようにあまねちゃんに笑顔を振り撒いているが、彼らの背後は結構グロテスクになっている。

「いや…オレ的にはもっとこう…。」

もう二度と起き上がれないように攻撃した筈だったが、阿部はむくりと立ち上がりあまねに着て欲しい水着について語っていた。

「阿部が壊れた!」

「海は人を開放的にしてくれるからねー。」

モモカンはしみじみと思うように頷いた。

「そーだよな、やっぱり海に来たんだから開放的にならないとな!」


…田島くん、目をキラッキラさせながらそんな事言わないでよ…。

田島くんはいつもオープンでしょう…?


「「あまねが大好きだー」」

ぎゃああ。なんかこっち来た。物凄い形相で!!

「ちょ、み、みんな助け…!?」

「そっか…開放的に、か…たまには俺らも息抜きぐらいは…な。」

あ、れ…なんか皆、ブツブツ言ってる…って皆も訳が分からないけど此方来た!!

「「「「「あまね、大好きだー」」」」」

「ちょっとこっち来ないd…こっち来るんじゃねぇって言ってんだろうが!!」



…みんなで西浦に帰る間車の中では皆、無言で顔にはあまねちゃんの手形が残っていました。

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