慈愛に満ちた横顔


「かよ、次の授業なんだっけ?」
「えー…。んと、オーラル?」
「なんで疑問系なんだよ」

ニシシと白い歯を見せて笑っている田島くん。そこまで笑わなくてもいいのに…。



「オーラルかぁ…それじゃあ」

そこで一旦言葉を区切ってからニパッと顔を輝かせる。駄目だ嫌な予感しかしない。

「授業中寝よーっと」
「ダメだってば、ちゃんと受けなきゃ」
「大丈夫。かよに写させてもらうから。」



…何が大丈夫なんですか。全然ダメじゃないですか。
それに私のオーラルの成績が壊滅的なのを知らないんですか?



「スースー…。」

って早!もう寝てる。
人の話は最後まで聞こうよまだ私、写しても良いなんて言ってないよ。


あぁぁ。もう!良い顔で寝ちゃって…まぁ、そんなとこも…ふふっ


「好き、だったりして」
「うーん。むにゃむにゃ」


(まぁ、絶対言わないけどね)
(スヤスヤ)
(なんか腹立つから頬っぺたつねってやる)

むいー。

(すーすー…。)
(柔らかいけど起きないな)


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