「やだ。俺もう爆発しそう」

「し、るか……っ、ぁ、あっ」

すべらかな尻を鷲掴んで、勢いよく己の腿に叩きつけていく。こたつの中では拡げきれなかった奥をずんずんと穿つと、腰から下がとろけそうになる。

「あーやべ、めちゃくちゃきもちい…。遥の中、いつもよりあったかいし…」

「や、あぁ……っ、と、まって……っ」

「止まれるわけないじゃん。狭くてぬるぬるで、ほんとえっち…」

引き抜こうとすれば粘膜がすがりつき、押し込もうとすれば奥へ奥へと誘ってくる。ひどく素直な体をもっと汚したいと思うのは当然だろう。

「ぁ、やめ……ん、んっ」

半端だったパジャマのボタンをプチプチと外し、インナーをめくって唇を近づける。つんと立ち上がっていた尖りを舌先でちろちろとくすぐれば、きゅっきゅっと内部が外的刺激を反芻した。甘く歯を立てつつ下から腰を入れてやると、下肢の膨らみがじゅわりと濡れそぼる。

「さっきイっちゃったのもあるけど、いっぱい染みてるね、ここ」

「ふ、ぅっ………」

染みの広がったインナーの裾を広げて湊が笑う。貼り付いたものをぴたぴたとつついて、奥へ嵌め込むたびに揺れて快楽の証を吐き出している様はどれほど淫靡だろうと考える。

「そういえば、こたつえっちしてるのって遥のためなんだよな?」

「は……?」

「ほら、これだよこれ」

常より柔らかみのある恋人の腹を指差し、好奇心でちょいと肉を摘まんでみる。遥はカッと頬に血を上らせてその手を振り払った。

「! やっ、やめろ…」

「んー、摘まめるほどお肉ないな。俺はぷに遥でも構わないけど。でも遥は元に戻したいんだもんね、体重」

元から痩せ気味の体だ。正月太りで少々増えたところで支障はないし、一時的に増えた肉なら普段の生活スタイルを取り戻せば何を我慢せずとも減る。躍起になって戻そうとしている遥には言わないでおくが。湊はにんまりと笑って、遥の腰を僅かに浮かせる。

「いっぱい汗かかないと。ほら、こうやって自分でお尻ゆさゆさしてごらん」

「んぁっ」

上下運動を教え込むように緩く抜き差ししてやり、小刻みに震える尻をぺしんと優しく叩く。

「膝ついて、俺に掴まりながらゆさゆさするならできるだろ? せっかく汗かけるのに、座ってるだけじゃ運動にならないよ」

これしきの運動量では水分が飛ぶ程度だろうが、世にも卑猥な恋人が見られる絶好の機会だ。正常な判断ができないうちにと湊は嘯く。

「頑張ろ? 俺のことも気持ちよくして」

「っ………ん……」

腕をようやく湊に絡め、遥は戸惑いながら膝を伸ばして腰を持ち上げる。湊のものが抜け出ていく感触に身震いしつつ、今度はゆっくりと熱を内側に収めた。

「は、ぁっ、ぁあ……っ」

ずぷずぷと敏感な粘膜を摩擦しながら受け入れる快感に、ぶるりといやらしく腰がのたうつ。かわいいよ、と背を撫でながら湊は悦に浸った。

「やっ、はい、っちゃ……んあぁ!」

疲弊した体を両膝で支えきれなかったのか、ぬぷんと少々勢いよく奥を突き上げてしまう。呑み込みきれずにたらりと口の端からこぼれた唾液を舐めとって、湊は口先で恋人を励ます。

「えらいえらい。もっとゆさゆさしてみよっか」

「ぁ、あっ、ぃやだ、っ」

いやいやとかぶりを振りながらも快楽には流されるばかりで、しがみつく力を強めた遥はぬくぬくと腰を揺さぶって抽挿を繰り返す。首筋に光る汗が新鮮だ。動くたびに振れる遥のものはインナーに隠れており、濡れて貼り付いた布地を摘まんでめくり上げれば、遥が慌てたように瞠目した。

「やっ、みるな……っ」

「うーわ、なにこれえっちじゃん」

遥の腰が沈み込むたび、奥深くを穿たれる快感に応じて中心がぷしっと小さく弾ける。感じきっている恋人の有り様に、湊の喉がごくりと鳴った。

「久しぶりに咥えて、そんなふうになっちゃってるの? ほんとえっちなんだから」

「ぅあっ、あ、ぁ!」

奔放に跳ねる尻を掴んで押し開き、ぐずぐずの内部を本能のままに突き上げる。性器の真裏を的確に狙いつつ腰を打ち付ければ、内壁がきゅうきゅうと喜びを露わに締めつけてくる。

「ぷにでもぷにってなくても、俺は大好きだよ。はぁ、きもちい。遥あったかい」

「んっ、あぁ、それ……っ」

「ん? ここが好き?」

「ち、がっ、あ……っ、ふあぁっ」

「違うって言ったって、気持ちいいのしっかりバレてるからね?」

つん、と遥のものを弾いて囁く。
こたつの中で膝を曲げて突っ張り、抱き寄せた体ごととろけた秘部を貫いていく。腰を打ち込むたびに甘みを増す声が堪らない。絶頂が迫っているのか、遥は背中に爪を立てんばかりに抱きつくと、とぷとぷと滴をこぼす中心を湊の腹部に擦り付ける。

「かわいい。いいよ、いっぱい気持ちよくなって。一緒にね」

「んあっ、も………っ、やだ、ぁっ」

さらりとした繊維にぬめったものを押し付けて、遥はがくがくと腰を震わせ始める。ひくつきの強まる場所に自身を埋め込みながら、湊が首を伸ばしてキスを送った。

「ん、んうぅっ…」

舌を絡めるだけでも下肢が溶けそうだ。裏側をぞろりと舐められ、背筋がぞわりとおののく。

「あ、ぁっ、もう……っ」

「ん……俺も。く、ぅう………っ」

「やっ、なか……ぁっ、あーーっ!」

熱情の全てを奥深くに叩きつけられ、遥は絶頂の波に呑まれる。中心から迸ったものが湊の服を濡らし、後孔はびくびくと痙攣しながら愛しい剛直を抱き締めた。達して尚、最後の一滴まで搾るように粘膜がきゅうと絡みつき、湊は恋人を掻き抱いて耐える。二人とも、服越しでもひどく汗をかいているのがわかった。

「あと一週間くらい、これ続ければ戻ると思うな。いや絶対そう」

呼吸がある程度整ってからウキウキで提案を口にすれば、呆れた表情の遥にぺしりと頬をひっぱたかれる。

「誰がやるか」

「ふうううん?」

そわそわと期待を孕んだ内壁が、早くも媚びるように擦り寄ってくる。体のことは体の言う通りにしなければ。
ミネラルウォーターをごきゅごきゅと男らしく飲み干す横顔に、湊は邪悪な笑みを向けた。


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