:: なつ+はる 初対面
2013.09.17 (Tue) 17:14

・一年前(湊遥たちが一年生)


湊「さてと、午後の授業に行くか」

遥「ん」

湊「遥は次、一般教養か?」

遥「ん……原子の世界」

湊「そっか。俺は近代文学だから、ルシと会うな」

遥「(むっ)」

湊「もー、心配しなくていいって。わかってるだろ? あれはただの腐女子だ」

遥「婦女子……(゜д゜)」

湊「違うっ; 腐だ腐。俺たちみたいなのが好きなだけだ。だから大丈夫」

遥「(´`)……」

湊「俺が遥以外でそんな気持ちになると思ってる?(小声)」

遥「! ふ、ふん……///」

湊「っと、文学棟の五階だからちょっと急ぐな。じゃ、四コマ終わったらメールするから^^」

遥「………///」



遥「(う……遅かったか。空いてる席……)」

きょろきょろ

遥「あ…(窓際に一つ。隣……諦めるか)」←なるべく周りに人がいない席がよかった

てくてく

遥「と……隣、空いて……るか(/Д\)」←人見知り

翼「ん? …………ぐはあぁ!(;´Д`)」

遥「!?」

翼「もももちろんだとも! さっ、来たまえよ!(*´Д`)」

遥「………やっぱりいい(なんだこいつ)」

翼「なっ何故だああ! あっ、私の荷物が邪魔かい? ほらっ、ここ空けるから大丈夫だぞ!」

遥「(……関わらないほうがよかったな…)」

ドサッ
すとん(座)

翼「一年生だろう? な、名前を訊いてもいいかにゃっ」

遥「……;」

翼「あっ違うぞ! 猫語ではない! ちょ、ちょっと緊張して噛んでしまっただけなんだああ!(/Д\)」

遥「……別に気にしない(変な奴…)」

翼「ぐすん……すまない(泣)」

遥「ああ……。ん?」

上級生「すみませーん、注目して下さーい! 今日は先生が急な用事を抱えてしまったため、自習とします! 前からプリント回しますので各自進めて下さい!」

がやがや

翼「自習かい。喜んでいいかはわからないが、急な用事とは教授も大変なものだな」

遥「(こいつやっとまともに話したか)」

翼「あっ、そういえばまだ君の名前を訊いていないじゃないか!」

遥「……桜井遥」

翼「かっ、可憐な名前だな!(*´Д`)」

遥「(かれん……?)」←語彙がすこぶる足りない人

翼「私は夏風翼だ。よろしく頼むよ」

遥「ん……(馬鹿みたいな名前だな…)」

翼「おぉ、プリントがきたぞ。はい、君のぶんだ」

遥「ああ」

翼「(な、なんて細く美しい指だ!(*´Д`))」

遥「? ……なんだ」

翼「いっいや、にゃんでもっ…何でもないさ!(泣)」

遥「(よく噛む奴……)」

女子A「ねーねー、同級生で凄いかっこいい人いるよね」

女子B「あ、小宮くん? 文学部だっけー」

遥「Σ!」

女子A「でも合コン誘ってもちっとも来てくれないってー。彼女いるのかな」

女子B「むしろいないほうがおかしいでしょ。あのルックスだよ?」

遥「……;」

翼「ん、何やら騒がしいな。小宮湊のことかい」

遥「えっ」

翼「ん?」

遥「し……知ってるのか」

翼「もちろん。私は薬学部なんだが、入学式の頃からよく噂されていたさ。しかぁし!」

遥「?」

翼「ルックスでなら負けないぞ。この私の美しさなら!(`・ω・´)シャキーン」

遥「………(なんだこいつ(´д`))」

翼「ところで、君も彼を知っていたようだが? Σはっ、まさか……君が彼の」

遥「たっ、ただの……友達だ(焦)」

翼「えっ、そうなのかい?」

遥「地元が……同じだから…」

翼「ああ、なるほど。……それならよかった」

遥「え?」

がしっ(手を握る)

翼「君のような美しい人を私は見たことがない。あるとすれば私自身だが、君の前では色褪せるも同然だ」

遥「は……?」

翼「どうか、この私の恋人になってくれないか」

遥「………(思考停止)」


***
続く。
初対面で遥にドン引かれた翼って……(笑)←
なつはるって書くと季節っぽいね。

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