:: そうだ、子作りしよう(微裏
2013.07.25 (Thu) 00:42

「と、いうわけでほら! ね。こっづっくっりっ、しまっしょ! ぶふぉっ」

「黙れ」

グーで殴るという半ば本気の怒りを見せ、遥が低く唸る。対照的に、湊はどこまでも明るく言った。

「なんで? 今、日本は少子化なんだよ? わかる? 子供が足りないんだよ? だから俺が子供の作り方を遥の体にレクチャーしてあげようかなって」

「俺は男だ」

もはや暴力も効かないとみて、遥は胡乱な目を湊に向けている。

「大丈夫だってー。確かに遥は胸もお尻もちっちゃいから苦労するだろうけど、それでも産んでる人は世の中にいっぱいいるし」

それはあくまで女性の話だろう。はぁ、と遥は深くため息をついた。

「そうとなればほらぁ、手とり足とり腰とり教えてあげるね。ハァハァ、遥のサンクチュアリは俺のものだ」

「っ、やめろ……っ」

カーペットに体を押しつけられ、遥はじたばたともがく。すかさず湊の体がのしかかり、手足の動きを封じた。

「あとは腰だけだな」

ふ、と湊が不敵に笑う。

「ふふ、しっかり奥まで種付けして"あぁっ、今日は危険日だかららめぇっ"って悦ばせてあげる」

「ふざけんなっ、離せっ! 」

ぎらつく湊の瞳に恐れをなし、もはや遥は涙目で抵抗する始末だ。怖くないよー、と湊はにっこり笑う。

「優しくするからね。あっ、子供の名前さ、ミハルとかかわいくない? ハァハァ」

「っ、嫌だ、あっち行けっ!」



「っていう夢を見たのよ」

大真面目に語る佳奈子の隣で、湊が呆れたように言った。

「どんな夢見てんだよ。てかなに、ルシの中の俺ってそんなにヤンデレで変態なの?」

「別にヤンデレじゃないわよ」

「変態にも否定入れろよ!」


***
ミハルは男でも女でもいけそうですね。
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