:: チャイナ
2022.05.27 (Fri) 22:20

・唐突なチャイナパーティー

※簡体字が反映されないため一部の字を通常の漢字表記に直しています


湊「がさごそ…うわ、こんなんあったのか」

遥「さっきからがさがさうるさい(`´)」

湊「戸棚片づけてるんだもん。ストックしてるレトルトとか調味料、ちゃんと整理しとかないとうっかり期限切れてたりするし」

遥「(珍しいもの見つけるたびに買うからだろ)」

湊「でもほら、見てよこれ。いつ買ったのか知らないけど、XO醤とかやたら中華調味料出てきてさ」

遥「中華…」

湊「ね、せっかく見つけたんだし今日は中華パーティーしようよ(^q^)」

遥「……油淋鶏」

湊「もちろん作るよ。あとトマト卵炒めと、このへんの調味料を活かしていろいろと」

遥「!(トマト卵……!)」

湊「やっぱ酒は紹興酒かな。むーん、でも高かったら素直にビールにしちゃお。ざっと片づけたら買い出し行ってくるか」

遥「エビ…」

湊「エビ? そういや中華っていろんなとこにエビ入ってるよな。何がいい?」

遥「エビチリ、以外」

湊「エビチリ辛いからダメなんだよな。じゃあエビマヨかエビワンタンか、とりあえずエビね」

遥「(腹減ってきた…)」

湊「ところで中華パーティーを盛り上げるにあたって、遥にひとつやってほしいことがありまして…(^q^)」

遥「ひとりで作れ(`´)」

湊「違うよ、料理の手伝いじゃなくて。ちょっとその、中華に相応しいドレスアップを…」

ーーー

湊「ふっふっ、ガスコンロのリミッターが外れるほどの強火をフル活用して作りまくったぜ。フライパンのテフロンは死んだけどもともと死にかけだったしおとなしく買い直す」

湊「油淋鶏にトマたまに麻婆豆腐! 麻婆豆腐は遥に合わせて辛さ控えめ、エビはホタテとXO醤炒めにした。箸休めに中華っぽいサラダもご用意」

湊「そしてビールはついつい六本入りを買ってしまった。あるだけ飲んじゃうから普段はバラで買うけど! パーティーだから仕方ない!」

湊「で、遥は? 準備できた? ねえねえ(^q^)」

遥「(`´)」

湊「あれ? なんで? なんで着てくれないのおおお!?」

遥「誰が着るか」

湊「着てよお! チャイナのスリットから覗くおみ足眺めながら中華食べたいんだよ俺は!!」

遥「(もぐもぐ)」湊「あっこら! 油淋鶏つまむな!」

遥「うるさい。そんなに好きならお前が着ろ」

湊「俺が着たら着てくれるの?」

遥「着るわけないだろ」

湊「なんでだよ期待させといてさあ! あーあ、もういいよビール飲も(T_T)」

遥「(さっさと切り替えろ馬鹿)」

湊「ん! XO醤やっぱうまい! 後で炒飯作ろうと思ったけどダメだ、俺のジャパニーズゲノムが白飯を欲してる( ˘ω˘ )」

湊「でもその前にビールー(^q^)」

遥「(ふん)」

湊「あぁ゛ーこの炭酸がたまらん」

遥「おい」

湊「ん?」

遥「………(無性に腹が立ってきた)」

ガタン
てくてく

湊「あれ? トイレ?」

ーーー

湊「遅いなー」

湊「お腹冷やしたか?」

湊「…まさかね」

湊「まさかねー! 期待しないほんとしてないどーせお腹でも壊」

ガチャ

遥「………」

湊「………」

遥「……っ、どうせ似合わ」

湊「可愛ーー! 那件衣服很適合尓! 我喜歓! 我愛尓!(^q^)」

遥「うるさい! 寄って来るな」

湊「いやー去年なんとなく取ってた中国語の講義が今更役に立ったわ。おみ足おみ足えへえへへスリスリ」

遥「触るな」

湊「胸ぺったんこだしくびれもないけどきゃわいい! 後でふとももペロペロさせて!」

遥「気持ち悪い。もう脱ぐ( `д´)」

湊「もう? 気が早いなぁ(^q^)」

遥「違う( ゚皿゚)」

湊「へへ。まぁまぁほら、冷めないうちにご飯食べてよ」

遥「パクパク(`´)」

湊「エビあーん」

遥「!(うまい)」

さわさわ

遥「おい」

湊「おさわりするくらいいいじゃん。あああ! ちょっとおなんで下着普通のやつなの!? スリットから見えてんじゃんもー、詰めが甘いよ」

遥「普通の下着はいて何が悪い(怒)」

湊「ええー。まーいっか、下着だけさっさと脱がそう」

遥「そもそもこんな服どこで買った」

湊「前に行った中華街で。あ! そっか、この辺の調味料もそこで買ったんだっけ忘れてた」

遥「服なんか買ってなかっただろ」

湊「そりゃ堂々と買いましたーなんて言ったら遥に捨てられちゃうじゃん。こっそり送ってこっそり隠しといたよ。自分でも忘れてたけど;」

遥「ふん」

湊「こんなきゃわいいならもっと早く着てもらえばよかった。ミニ丈と迷ったけどやっぱりロングの方がスリット際立つしエロいよね(^q^) あえての七分袖もかわいい」

遥「触るな(怒)」

湊「はいレモンサワー。口移しがいい?(^q^)」

遥「その油まみれの口拭け」

湊「こしこし(´・ω・`)」

遥「(トマたまうまい)」

湊「食べたらいい?」

遥「何が( ゚皿゚)」

湊「いい?(^q^)」

遥「よくない」

湊「もうお風呂も入ったしいいじゃん」

遥「…食べてる時にやめろ」

湊「じゃあ食べ終わってからにする。あ、デザートは杏仁です(^q^)」

遥「あれか。変な匂いするから嫌いだ」

湊「先に言ってよおおおお!!(泣)」

ーーー

湊「はるにゃんのお膝にだーいぶ。むーん、ハルチャンの方が中国語っぽいかな」

遥「そういえば…さっきなんて言った」

湊「え? さっきって? 俺今忙しいんだけど(´ρ`)」

遥「勝手に膝でごろごろしてるだけだろ( ゚皿゚)」

湊「ああーこの安っぽいコスプレ生地越しのふとももえっへっへ。で? さっきって何?」

遥「今更役に立った中国語で喋ってた言葉の…」

湊「あー、なんて言ったっけ。『可愛ーー! 那件衣服很適合尓! 我喜歓! 我愛尓!』ね。『きゃわいい!似合ってる!しゅき!愛してる!』だよ」

遥「そんな馬鹿みたいな意味か」

湊「露骨にがっかりしないでよお! かわいくないこと言うとスリットから悪戯しちゃうぞー」

ぐいぐい

遥「! やめろ、引っ張るな…っ」

湊「ハルチャンがこれ見よがしに男物の下着履くのが悪いんですー。ほら没収するから腰上げ……Σぐふっ」

遥「男が男物履いて何が悪い( ゚皿゚)」

湊「じゃあチャイナのエロい恋人といちゃいちゃするのは何が悪いの? お膝でごろごろ甘えさせてくれたら期待しちゃうじゃん(・ε・` )」

遥「勝手にしてろ」

湊「やったあ勝手にしまーす(^q^)」

遥「!? ちがっ、勝手に期待してろって……っや、さわるな…///」

湊「触ってないもんペロペロしてるだけ」

遥「っ…!」

湊「あ、くすぐったかった?(^q^)」

遥「違う」

湊「こしょこしょ」

遥「んっ……」

湊「やっぱくすぐったいんじゃん」

遥「ち、がう…」

湊「ふふ。どれどれ、違うならちゃんと診てあげないとね。まずはお布団にどーぞ」


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