:: みなはる冬ろぐ
2019.12.11 (Wed) 22:39

・メモリーとストレージ

湊「鍋はじめました!」

遥「ふうん……」

湊「(ふうんって言いながら首伸ばしてキッチン見てる…(笑))」

湊「材料買ってきたんだけど何鍋がいい?まだ決めてないんだ」

遥「決めてないのか」

湊「今年度初だからね、遥のリクエストがいいと思ってさ」

遥「………(考え中)」

湊「キムチ?」

遥「………」

湊「ごま豆乳?」

遥「………」

湊「レモン」

遥「嫌だ」

湊「そんな(笑) オーソドックスにすき焼き?カレーとか」

遥「………」

湊「普通に味噌?鶏白湯?」

遥「鶏……」

湊「鶏がいいのか。みぞれ?」

遥「みぞれ」

湊「おー、遥好きだよねみぞれ。鶏団子がいい?そのまま?」

遥「ど……っちも」

湊「(笑)」

遥「さ、さっさと作れ(`´)」

湊「はーい」

〜〜〜

湊「開けまーす」

ぐつぐつ
ぱかっ

遥「(゜゜)」

湊「白菜ネギしめじえのき鮭人参!そして鶏団子と鶏もも!たっぷりの大根おろし!ふへへ、どうだ」

遥「(ぐぅぅ……)」

湊「はいはい、よそってあげるから。しめじも人参もちゃんと食べるんだぞ」

遥「(ふーっ)」

湊「やっぱカセットコンロ買っといてよかったな。去年ホームセンターで見かけた時は遥いらないって言ってたけど、あってよかっただろ?」

遥「(もぐもぐ)」

湊「もー 食べんの夢中なのはいいけど返事くらいしてよぉ」

遥「(うまい…)」

湊「んー、んまい。今度さ、あごだし鍋つゆ買ってこようと思うんだけど」

遥「? 何だ、あごだしって」

湊「トビウオのだし。最近よく見かけるよ、鍋とかラーメンに合うって」

遥「ふうん…」

湊「遥は保守派だからなぁ。たまには変わり種もいいじゃん」

遥「レモンは嫌だ(T_T)」

湊「俺はあれはあれで興味あるけど。去年、トマト鍋は気に入ってたよな」

遥「トマトジュース…みたいじゃないならいい」

湊「トマトジュース苦手だっけ。ケチャップ風味ならいけるか。トマト鍋はオムライスとかパスタにできるから飽きなくていいんだよな。遥はチーズ乗せリゾットのが好きだけど。ごま豆乳はいまいちだった?」

遥「味が…よくわからない」

湊「女子受けは抜群なんだぞ。ごま担々鍋はなかなかだったな」

遥「ラーメン…」

湊「そうそう、担々麺にできるやつ。あれもいいよな、追い飯もできるし。今CMでやってる肉鍋も気になる。ルシでも来たらやるか」

遥「(もぐもぐ)」

湊「去年…いや今年か。正月明けに桜井家行って、晶さんと綾さんと鍋やったよな。塩ちゃんこだっけ」

遥「あいつ(晶)…人の器に無理やり肉入れてきた…( `Д´)」

湊「遥がもっと成長するように譲ってくれたんじゃん(笑)」

遥「なんだと…(怒)」

湊「ほら、鶏あげるから。食べて食べて」

遥「……さっきから」

湊「ん?」

遥「どうでもいいことまで、覚えすぎだ…///」

湊「そういうのは覚えようと思って覚えてるんじゃないって。勝手に思い出にしまわれてるんだよ、どんな小さいことでも(^^)」

遥「(…もぐもぐ)」

湊「今年もあともう少しだけど、まだ容量は全然空いてるから安心して?(笑)」

遥「うるさい///」


・やさしさ

遥「もう0時か…」

遥「(さむい……)ブルブル」

遥「(風呂に早く入りすぎた…)」

遥「(もう一回入るか…嫌だ、面倒くさい)」

遥「(あいつはまだ入ってないな…)」

遥「………」

遥「(ち、違う。別に一緒になんか入らなくたって…)」

遥「最近、一緒にって言ってこないな…」

遥「(ひとりでゆっくりしたいのか)」

遥「(クリスマスの予定も勝手に決めたくせに、その割には…)」

遥「Σ」

遥「(割にってなんだ…だいたい風呂なんかひとりで入るのがふつu)」

バタンッ

湊「あなたはーもおおーわすれたかしらー!♪」

遥「………」

湊「あかいーてぬぐいーまふらーにしてー!♪」

遥「うるさい。古い」

湊「お、さすがおばあちゃん子! 遥って最近の歌より歌謡曲のが詳しいよな、これそこまで古くないけど」

遥「(T_T)…」

湊「かわいい顔しちゃって。俺の優しさが怖かった時ある?」

遥「ない。さっさと風呂行け」

湊「今日は寒かったよなぁ。遥、帰ってきてすぐ風呂だったし。洗い髪どころか体が芯まで冷えてるかな?と思ってお誘いに来たんだけど」

遥「っ……」

ぎゅっ(抱)

湊「冷たいね。なーんて(笑)」

遥「う、るさい! ……お前のせいで、冷えてきたから…入ってやってもいい…///」

湊「へえぇそーなの、俺のせいで冷えちゃったの。じゃ後で俺のおかげであったまったって言ってもらおうかな〜」

遥「(優しさが怖い、なんて…)」

遥「(そんなの、数え切れないほどある…)」

湊「はーるか。難しい顔してるとここですっぽんぽんにしちゃうぞ。あ、いつものことか(^^)」

遥「(怒)」

ぽかっ

湊「いたた。はいはい、俺は忘れもしないし綺麗な思い出にもしませんよっと。怖くなくなるまで甘やかしてあげる」

遥「怖いなんて、別に言ってない……///」

湊「顔に出てた気がしたんだけどなぁ? まぁいっか、ほらほらあったまってこよ(^^)」


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