:: リーマンパロSS
2019.11.25 (Mon) 23:32

・365で言ってた合同リーマンパロの話
【ざっくり説明】
LCC(ロータスケミカルコーポレーション)っていう会社で働いてる。みなかなは営業部、翼は技術部、守山人事部。かりんは「にこにこフードサービス」って会社からLCC社員食堂へ出向。遥はとある研究所に勤めるも人間関係が原因で退社、現在は在宅ワーク。


・あさ

湊「はーるか、そろそろ起きよ? ご飯できたぞー」

遥「(。-ω-)zzz」

湊「昨日も遅くまで、ルシに頼まれた論文翻訳やってたからなぁ。しょうがない、先に食べてるか」

ニュース『おはようございます、天気予報をお伝えします。関東地方、朝は穏やかですが、午後からは前線の影響で雨となりそうです』

湊「えー、午後からアポ取ってんのに。試作品、濡れないように持っていかないとな」

ガチャ

遥「んん……(´д⊂)‥」

湊「おはよ。ご飯食べる?」

遥「さむい……(こたつ入る)」

湊「ほら、あったかいお茶淹れたから。今日午後から雨みたいだし、買い物は帰りに俺がやってくるよ」

遥「買い物くらい、雨でも行ける(むっ)」

湊「そっか?」

遥「今日、早いのか」

湊「午後の外回りが長引かなきゃ定時で上がれるかな。なに、早く帰ってきてほしいの?(^^)」

遥「ちがう(ぷいっ)」

湊「ふふ」

ぎゅっ

湊「ちゃんとしてくれてるんだ、指輪」

遥「お前が…しろってうるさいから…///」

湊「勤めてた時は『なくすと怖いから』ってしてくれなかったじゃん。へへー、お揃い(^^)」

遥「…早く、支度しろ//」

湊「はーい。今日は金曜だし、ちょっといい酒買って来るよ。料理も手間かけて作るから、夜までにお仕事終わらせといてな」

遥「ふん……///」


・ひる

湊「昼食べたら用意してすぐ出るか。売上入力は立花(後輩)に任せて…」

佳「小宮ー、食堂行こ。あれ、あんた外回りだっけ」

湊「いや、食べてからでも間に合うし大丈夫」

佳「よっしゃ。かりんちゃんがね、今日の日替わり定食は煮込ハンバーグですって昨日言ってたの!楽しみ〜(^q^)」

てくてく

佳「そうだ、遥ちゃん体壊したりしてない? 昨日和訳のメール来てたけど、送信時間2時前だったし。ちゃんと寝かせてあげてよね」

湊「早く寝ようよって言ってはいるんだけどな。仕事辞めてからしばらく経って、精神的なショックからは回復してきてんだけど、家にずっといるのがやっぱ不安みたいでさ。仕事っていうか、なんかやってないと落ち着かないのかも」

佳「そりゃクライアントは喜んでるからいいけど、ああいうのって速さより正確さ重視だから納期には余裕あるし、無理しなくて大丈夫ってあたしからも言わないとなぁ。在宅だって今は珍しくないんだしさ」

か「いらっしゃいませー!」

佳「わ、煮込ハンバーグうまそ!」

湊「席取っとくぞ」

佳「おーけい! かりんちゃーん、日替わりランチちょうだい! ご飯盛り盛りで!」

か「お疲れ様です、成島さん。今日はトマト煮込みのハンバーグに、ブロッコリーのチーズおかか和え、コールスローサラダと切り干し大根煮です(^^)」

佳「めっちゃおいしそー! うんうん、今日はこれを食べに出社したようなもんよ」

か「来週の月曜は、成島さんのお好きなチキン南蛮の予定ですよ」

佳「えーマジで! あたし出張でさ、来週いっぱいサンフランシスコなんだよね。うう、かりんちゃんのチキン南蛮…」

か「そうなんですかぁ。じゃあ、帰国された時はぜひリクエストして下さいね、頑張って献立通しますから(^^)」

佳「うん、絶っっ対和食食べたくなってるから考えとくわ!」

湊「よし、席この辺でいいか。お?おーい、夏風!」

翼「おお、小宮じゃないか。久しぶりに見たような気がするな」

湊「最近客先の都合で昼の時間ずらしてたからな。ほら、ルシもいるぞ」

佳「あー夏風じゃん! あんたまた技術の課長に叱られたんだって? ウケるーw」

翼「またとはなんだ、またとは! あれだ、ちょっと朝礼で眠くなってふらっと…」

湊「またかよ;」

佳「あんたある意味すごいわね。常務の息子っつったらコネ入社だし特別扱いで近寄りがたいのにさ、みんなから普通に怒られてるしw」

翼「うううるさい! ていうかコネじゃないぞっ、ちゃんと入社試験は受けたからな!」

湊「一次面接で志望動機訊かれて『ん?ああ、次までに考えてきます』でよく落ちなかったな、さすがコネ」

佳「コネwww」

翼「こねこねうるさいぞ! ん! 手捏ねハンバーグはうまいな!」

佳「うまー、さすがかりんちゃんの手作り」

湊「あっちのおばちゃんかもしれないぞ」

佳「それはそれでうまいからよし。あんたは相変わらず弁当ね」

湊「まぁな。節約だ」

佳「遥ちゃんとハネムーンしたいんだもんね」

湊「そう。できたら挙式もしたい、ちゃんとしたやつじゃなくていいから」

佳「呼んでよ(`・ω・)」

湊「おう、ご祝儀期待してるぞ夏風」

翼「金のために私を呼ぶな!(怒) おや、守山も来たぞ」

佳「おつー。こっち来たらー?」

凌「お前たちと食べると騒がしくて注目されるからな…」

佳「んだとぉ。って、あんたハンバーグじゃないのね。相変わらずの和定食」

凌「今日は鯖味噌だ」

湊「鯖味噌もいいけどやっぱハンバーグじゃね?」

佳「ねー、渋いのよチョイスが。人事は最近どお? あんた異動したてだし、なんかあった?」

凌「あまり声を大にして言えんが、形式も書式も方法も何もかもが古いな。新しいものを排除する風習でもあったのかと思う」

湊「なんかやたらと古いやり方に固執する人いるよな、どう考えても効率悪いのに」

佳「いるー。エクセルとか未だに使えなくて、マクロ組んだら『勝手なことするな!』ってキレてたおっさんいるし。これで時代のニーズについていくとかよく言えたもんよ( ´_>`)」

翼「個人のルーティンはそれぞれで構わんのだが、やはりチームでやることなら手早くかつミスを防ぐが基本だからな。今の時代、ある程度システム化するのは当然の流れだろう」

湊「人事もそういう面倒なおっちゃんタイプいんの?」

凌「いや。俺が異動されただけあって、むしろ歓迎されている。仕事はたんまりとあるがな」

佳「あんたは今までパソコンに向かい過ぎたんだし、人事で心機一転して人と向かい合ったら。採用だなんだで学生とも話さなきゃいけないでしょ」

凌「そう思うと頭痛がしてくるな(T_T)」

佳「女子学生相手なら顔で勝負してこい、文字通り会社の顔になるのよあんた」

凌「そういうのは俺より小宮が向いている」

佳「こいつはダメよ、喋りが堪能すぎて入社当初みたくえげつないモテ方するから」

湊「おい;」

翼「えげつないモテ方、一生に一度くらいしてみたいものだなぁ(´・ω・`)」


つづく

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