:: みなかなりょ
2019.07.28 (Sun) 21:41

・好き→?

佳「恥ずかしがってる受っこ!萌える?」

湊「もちろん」

凌「無論だ」

佳「ふむφ(-ω- )」

佳「夏といえば!どんなシチュ?」

凌「浮き輪を肩にかけて海水浴場を走り回る…光る汗と眩しいふと……いや、脚」

佳「素直に太腿って言えや変態。てか水着短くない?まさかの小学生仕様?」

湊「夏バテでだらしなくゴロゴロしてるところにのし掛かって寝汗で火照る肌をぺろぺろしたい、嫌がられると尚良し(`・ω・)」

佳「うーん変態」

凌「お前は何故か嫌がられると喜ぶな」

湊「どうぞ!って堂々とされるよりはな、イヤイヤしてるのに流されちゃうほうがよくない?」

凌「どうぞ!なんて言う奴がいるのか…」

佳「うんまぁ、エロ同人にありがちな『口ではいろいろ言うけど結局気持ちいいことには勝てないんだよね!』感はわかる」

湊「そうそれ、最終的には許してくれるよね?って」

凌「……(引)」

佳「あんたはそっち方面控えすぎなのよ、水着ではしゃぐかりんちゃん見ても欲求に直結しないとかなんなの」

凌「なんなのと言われてもどうしようもないだろう」

湊「かわいい→好き→触りたい、になるもんじゃね?普通」

凌「それはあまりにも自制がなってない」

湊「これでも抑えてるんだぞ。でもかわいいのは仕方ないじゃん、抱き締めてなでなでしてすりすりしてたら(うーん服が邪魔だな)と思うじゃん」

凌「別に思わん」

佳「こうなるとこいつには何言っても無駄よ( ´_>`)」

凌「全くわからんというわけではないが、かりんを想う気持ちを全てそれらに変換してしまうのはどうもな…」

湊「そりゃあ、俺だって別にえっちしたいから一緒に住んでるわけじゃないし。朝起こして、ご飯も食べさせて、居心地よく寛いでもらって、他には見せない無防備なところを堪能して…そんで、許してくれるなら触ってもいいかな?くらいだろ」

凌「そう聞くと、身辺の世話の対価のように聞こえるが」

湊「あん?(怒)」

佳「落ち着けっての。守山の煽りスキルは素で誰より高いのよ」

湊「そうだった。耐性一番低いのはルシだよな」

佳「あたしはなんでかこいつに煽られる頻度が高いのよ!( `_ゝ´)」

凌「喧嘩を売っているつもりはない。好意と性的な欲求は別物として考えたいだけだ」

湊「そこが俺からすると矛盾なんだよな。だってそれがあるから好きって思えるんだろ? かわいいなーとか優しいなーとか好意的に捉えてる部分より先に、本能で直接的に感じるのがそこなんだし」

凌「…お前が桜井をそう想うようになったのは中学生だったか」

湊「うん?そうだけど」

凌「俺はかりんをずっと昔から知っていた分、そういう欲求に気づくのがだいぶ後になってからだった。本能的に距離感を掴むきっかけが性的なそれなら、既にかなり近い距離にいたかりんは今更だったのかもしれんな」

湊「うーん、幼馴染って存在がいなかったから俺にはわかんないけどさ。最初から近くにいると、確かにタイミングってもんが逆に掴みにくいのかもな」

佳「少女漫画でもよくあるじゃん。『ああもうムカつく!こいつは隣の家に住んでるカケル。口は悪いし昔から生意気だしで、ほんと野蛮な奴!お母さんたちが仲良しだから「将来結婚したら?」なんて言われるけど、あたしは絶対、学園の王子様・西園寺くんみたいな彼氏をゲットするんだから!』っていうテンプレ」

湊「テンプレ乙。ほんとそれだな、距離感が最初からバグってるっていうか、近すぎて対象に入らない。家族みたいに思ってるなら尚更、何となく罪悪感があるっていうか」

佳「あんたさ、小学生の時とか好きな子いなかったの?ちょっといいなーと思う女の子とか」

凌「同世代の女子は騒がしくて苦手だったな。書道教室で一緒だった四歳上の女性は所作がきれいで良かった。それも憧れの域を出なかったが」

湊「そうなんだよ守山くん、男子小学生というやつは一度くらい年上に夢見るもんだ」

佳「謎の連帯感出さないでくれる。あんたはどうせあれでしょ、今で言うヤンマガのグラビアお姉さんとか」

湊「土手に捨てられてたふたりエッチの漫画、破れと汚れでほぼ読めなくてほんとムシャクシャして帰った覚えあるわ…(´ `)」

凌「そんな直球なタイトルがあるのか…」

湊「知らないんかい。もうさ、距離感バグ云々は置いといて単にお前が淡白なだけじゃね?」

佳「高校生あたりでワラワラ同級生が集まってエロ本見てる中、あんたは何してたの?予習?( ´_>`)」

凌「そんなことあったか?」

佳「あるわボケ、ないほうがどうかしてるわ」

湊「あー、遥も嫌がってたな。無理やり見せられて気分悪くなったって…へへ」

佳「ん?なんで嬉しそうなの」

湊「あの頃まだプラトニックでさ、遥が俺の部屋がさごそ漁って『そういう本ないだろうな』って怒ってたのかわいくて」

佳「へえぇーφ(∂ω∂ )」

凌「あったのか」

湊「あった(過去形)」

凌「………(引)」

湊「いやだからお前は引くとこ間違ってんだよ!; 今はないし!」

佳「年上お姉さんのあれやこれがあったわけでしょ、そりゃそんなのあったら遥ちゃん激おこよ。あ、でも『こんなのがいいのか…』って泣いちゃうのもちょっといいな( ∂ω∂)」

湊「その頃はあんまり泣かなかったからなぁ。どっちかっていうとまた気分害してたかもしれないし」

佳「え、泣かなかったの。いや、あたしたちの前じゃ今だって全然泣かないけどさ、大人だし」

湊「きっかけになった日はともかく、付き合い始めた頃は全然だったな。今なら悲しいとすんなり泣けるけど、昔は肩ひじ張って耐えてるのが普通だったし。怒る以外の喜哀楽の振り幅が結構狭かった」

佳「あんたの性格なら、胸に抱いてよしよししたいって思っちゃうわー、それは」

湊「思っちゃうよ、そりゃ。泣き疲れるまで背中さすってあげちゃう」

凌「そういう気持ちなら確かにわかるな」

湊「だろ? 守ってやりたいって思うよな」

佳「うむ。見解が一致したようで嬉しいわ、これにて閉会っ( ∂ω∂)」


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