:: お家事情 2019.07.06 (Sat) 01:15 ・宅飲みの会話 ・守山家 佳「あんたの家ってやっぱみんな大きいわけ?」 凌「なんだ、突然」 佳「前に言ってたじゃん、あんたの身長は遺伝だって」 凌「まぁそうだな、父も母もそこそこ長身だ」 か「でも今は先輩が一番背が高いですよね(^^)」 凌「ああ。大学に入った辺りで父は抜いたな」 翼「いったい何センチなんだ…いや、泣いてなんかないぞ」 凌「父が179」 湊「お、おお。世の中にいるっちゃいるけど多くはないな」 凌「母が167…妹が165か」 か「先輩のおうちに行くと僕は自然と見上げ続けるんですよね…(´・ω・`)」 佳「いいのよ、かりんちゃんはそのままでも!」 湊「妹ちゃんて前に会ったよな。確かに背の高い子だった」 翼「美人だったなぁ。私、すらっとしてて背が高い女性が割と好きなんだ(´・ω・)」 佳「あんた自分がそんな高くもないのにそれでいいわけ」 翼「そ、そんなの好みの問題だろう(・ε・` )」 湊「あぁ…だからお前、初対面で遥に言い寄ったのか」 翼「その話はやめてくれっ(´;ω;`)」 遥「(そういえば…;)」 湊「晶さんに会った時も嬉しそうだったよな」 佳「うわー、そしたら遥ちゃんが夏風のことお義兄さんて呼ぶじゃんやだやだ!てか晶お姉さんは彼氏いるでしょ」 か「桜井さんに似てて美人な方でしたね…あっ、似てるのは桜井さんのほうでした(^^;)」 遥「似てない( `д´)」 翼「う、うむ…どちらかといえば静かな人が好きだがな」 佳「この機にみんなのお家事情をぶっちゃけよ。小宮、ハイボールお代り。作って」 湊「はいはい…他は?」 翼「私あれがいい、ウィスキーのコーラ割」 湊「あれな、赤ちゃんの小指くらいしかウィスキー入ってないやつな」 翼「だって多いときついじゃないか(T_T)」 か「僕、ひんやりあんずのソーダ割…あっ、自分でやりますよっ」 佳「いーのよ、ここでは小宮がバーテンみたいなもんなんだからあたしたちは食べとこ」 湊「いつからここはバーになったんだよ;」 凌「俺は烏龍茶で」 湊「はいはい。遥は?自家製梅酒飲む?薄くしてあげるよ」 遥「ん」 佳「えーあんた梅酒仕込んでたの!あたしも後で飲む!」 遥「お前は…」 湊「俺はこれ。見よ、母さんが送ってきた秘伝の地酒、辛口 又左衛門」 佳「またwwwざえもんwww」 湊「おい笑うな、めちゃくちゃうまいんだぞこれ。そしてこれをかわいい恋人に注いでもらって…」 遥「うるさい」 湊「うん、うまい。で?誰からだ?」 佳「守山を根掘り葉掘りしてたからその続きでいいんじゃない。家族含めた自己紹介どーぞ」 凌「改まって言われると困るな。…両親と俺と妹の四人家族だ。父方の祖父は他界しているが、祖母はここと実家の中間辺りに住んでいてな。去年まではその離れに居候させてもらった。母方の実家は神戸だ。そちらの祖父母は折り合いが悪くて何年も会っていない」 佳「あんたんちって金持ちなんでしょ?(・ω・)」 凌「そこまで凄いわけでもない。昔からの地主だな」 湊「東京で土地持ちは強くね?;それで充分暮らせるだろ」 凌「不動産業だからな。とはいえ、それ一本ではなく他に商売もしているらしいが」 佳「お母さんは?主婦なの?」 か「着付けの先生をされてるんですよ。僕たちが子供の頃は洋服も着られてましたけど、最近はずっとお着物ですよね」 凌「まぁ…趣味の延長みたいなものだな。書道も長年通っている」 翼「さっちゃん…ごほんっ、妹君は弓道部だったな」 佳「あんたなに気安く呼んでんのよ(T_T)」 凌「それも父の趣味だ。俺も妹も昔から習っていた」 佳「さっちゃんてパーフェクトだけど、唯一首傾げるのはブラコンってとこよね」 か「あはは…昔もよく先輩と一緒に遊んでましたね」 凌「兄というよりは師か何かと思われているような気もするな。弓道も父より俺が教えたことのほうが多い」 湊「いいよなぁ、袴の女の子って」 遥「(`´)」 湊「拗ねないの。遥が着てくれたほうが全然嬉しいよ(^^)」 翼「うむ。私も好きだ、袴女子」 凌「俺はこの辺りでいいだろう。かりんを指名する」 ・吾妻家 か「ほぇ!ぼ、僕ですか。えっと…両親が他界してからはずっと叔母さんの家にお世話になってました。お母さんの妹にあたります」 佳「叔母さんかぁ。どんな人なの?」 か「えーっと…成島さんにもちょっと似たところがあるというか、えっと;」 凌「一言で言いきれる気がしないが…いろいろと破天荒だな」 佳「なんだとコルァ(`´)」 翼「そのままじゃないか。ぐぎぎっ、やめろぉ;」 湊「こんな感じなの?;」 か「さすがにその、人を叩いたりはしないですが…」 凌「俺は何度か蹴り出されたぞ」 か「あっそうでした!すみません!;」 湊「えっ」 佳「えっ」 翼「…君を蹴り出すって、相当な人じゃないか…?;」 遥「………;」 か「叔母さん、先輩のことは決して嫌いじゃないと思うんですけど、その…」 佳「わかったー。かりんちゃんに変な虫がつかないように蹴り出してたんでしょ?」 凌「……概ね合っている」 湊「そこ認めるんだ;」 か「先輩はいい人って、僕は何度も言ってるんですけど…」 佳「本性なんか透けて見えるもんよ」 凌「かりんとの交際を報告することは何ら構わないが、あの勢いでは東京湾に沈められるかもしれん」 か「ああああいやです!だめですそんなの!(´;ω;`)」 翼「サスペンスじゃないか; そんな猟奇的とは思わなかったぞ」 か「普段は気のいいおばさんなんですよ、江戸っ子って感じの。スナックもしてますし」 佳「すごい姐御じゃん。いいなー、朝まで人生観を語られたいわ」 か「常連さんたちがよくお土産をくれるので、僕はカウンターにいるの好きでした。早寝なので何時間もいられませんでしたけど。受験の時は勉強頑張りなって応援されましたし」 湊「はー、かりんくんの接客スキルはそういうとこから来てるんだな」 佳「納得ー。居酒屋とか飲食系の店でもバイトじゃなくて本業みたいな時あるもんね。酔っ払いの相手も慣れてるっぽかったし」 か「あはは…面倒な絡みのお客さんは叔母さんが叩き出してしまいますけども;」 凌「寒空の中、開けてくれとスナックの看板横で泣いていた客を見かけたことがある」 翼「ちょっとレトロな風景だな(゜゜;)」 か「おばあちゃんおじいちゃんも子供の頃に亡くなってしまって…身内と言えるのは叔母さんだけでしたけど、先輩や先輩のお母さん、さっちゃんにもよく遊んでもらったので寂しくはなかったです」 佳「かりんちゃあん(´;ω;`)グビグビ」 湊「おいこら、そんな勢いよく飲むな;」 か「叔母さんはよく電話で話してます。日中はだいたい寝てしまっているので、夜ですけど」 凌「俺にも時々くるな。声量で鼓膜を微塵にされるから耳には決して当てないが」 か「ごめんなさいごめんなさい(´;ω;`)」 凌「それだけお前が心配なんだろう。つらくてもつらいと言わないからな、俺から情報を得たほうが早いと踏んでいるのか」 佳「そうよーかりんちゃん。無理はしないでね、守山っていう高さしか取り柄のない壁にぶつかっていいんだからね」 凌「そうだ。その隣には食料自給率しか取り柄のない熊もいるからな」 佳「んだとコルァ道民なめんな」 か「あ、はい。いつもありがとうございます、この前もじゃがいもたくさん頂いて、贅沢してバター買っちゃいました…えへへ…」 佳「んんーかわいい!じゃがいもなんか一箱でも二箱でもあげるから!!」 湊「んじゃ次はルシだな」 ↑main ×
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