:: ぬこカフェ
2019.02.12 (Tue) 22:59

湊「楽しみだなぁ(^q^)」

遥「初めて入る…」

湊「俺も。あー、かわいい猫を可愛がりまくりたい」

店員「いらっしゃいませー」

湊「えっと…大人二人?です」

遥「(なんで疑問形…)」

店員「はーい。お手数ですが、まずはこちらの注意事項をお読みになって、代表の方はご了承のサインをお願いします」

湊「ふむふむ。無理に抱っこしたり起こしたり、猫の嫌がることは禁止。子供は追っかけ回したりしちゃうんだろうな」

遥「おもちゃは備え付けのもののみ、持ち込み不可」

湊「こういうの大事だもんな。メイドカフェもこうなのかな」

遥「知るか;」

湊「サインサイン…(カキカキ」

店員「はい、ありがとうございます。ご利用は一時間でよろしいですか?」

湊「大丈夫です。…!フリータイムってあるんだ…すごい、猫好きには天国だろうけど」

店員「では、先にお会計のほうお願いします」

湊「はいはい。ドリンクバー付きで1時間…の、ふたりぶん」

遥「おい(怒)」

湊「いいのいいの、俺が来たかっただけだし」

店員「ホモォ…」

湊「えっ?」

店員「あ、いえ、お預かりします。おつりになりますね。それでは靴をこちらに脱いで頂いて、あちらのドリンクバーからお飲み物をどうぞ」

湊「はーい」

店員「あと、こちら、猫ちゃん用のおやつも販売しておりますが…」

湊「これは、高級カリカリ的な…」

店員「そうですね(笑)」

湊「これ持っていけばモテモテになれます?」

店員「なれますよ。……最初だけですけども」

湊「あああやっぱり!でもそこがいい!」

遥「大声出すな」

湊「じゃあ2セット下さい」

店員「はい、こちらです」

湊「よっし。じゃ、行こっか」

遥「ん」

湊「ジュースジュース…寒いからコーヒーにしとこ。あ、ちゃんとフタ付きだ、さすが」

遥「猫に倒されたりしないのか…」

湊「うーん、熱かったら近寄らなさそうだけど。置く場所あるのかもな」

遥「他に客はいないんだな」

湊「平日だからね。大学生の特権だ( 'ω')」

ガチャ

ねこ「にゃ〜ん」

湊「うおおおいっぱい!かわいいい!!!」

ねこ「ふにゃっ、ふにゃ!」

むしゃむしゃ がつがつ

湊「おやつに食いついてる…w」

ねこ「にゃ〜ん(スリスリ」

ねこ「にゃう〜」

ねこ「にゃっにゃっ」

湊「ううっ、キャバ嬢にチップ配る御曹司の気分になってきた」

遥「(もっとマシな例えあるだろ…)」

カシカシ

遥「ん……?」

ねこ「ふにゃ〜ん」

遥「……ほら」

ぱくぱく ペロペロ

遥「(エサは奥に置いてある…おやつのほうがやっぱり高級なのか)」

湊「よしよしいい子だな〜みんなかわいいな〜」

プイッ
プイッ

湊「すごい…金(おやつ)が尽きた途端そっぽ向いてる…(´;ω;`)」

ねこ「にゃっにゃっ」

遥「(おもちゃフリフリ)」

湊「Σはっ!さすが遥、もう手懐けてる!」

遥「子猫は遊びやすい」

湊「え、子猫なの?でかくない?」

遥「まだ若い。そこに書いてある」

湊「お。本当だ、ポスター貼ってあった。みんな写真付きで名前載ってる」

ねこ「……にゃっ!(ダダダッ」

遥「(フリフリ)」

ねこ「フー……にゃっ!」

がしっ
がじがじ

遥「(元気だな…)」

湊「飲み物、ケースの中に入れとくのか。コーヒーこっち置いとくね」

遥「ん」

湊「……ん?」

プイッ

湊「………」

てくてく
ひょこっ

湊「ソファの下になんかいるなーとは思ってたけど…えっと、こいつは…」

『しゅるい アメリカンショートヘア
なまえ すず (♂)
隅っこが好き。人見知りだけど寂しがり屋。優しい人になつきやすいです』

湊「遥じゃん」

遥「は?」

湊「猫バージョン 遥を発見したなーと思って。そっかー、すずって言うの。鈴付けてるからわかりやすいな。すずちゃんおいでー」

すず「(プイッ)」

湊「男の子だからすずくんのほうがいい?」

すず「(あくび)」

湊「眠いの?」

すず「……」

湊「お前、さっきもおやつに寄ってこなかっただろ。お腹減ってない?」

すず「……(チリン)」

湊「ほーら、さっき全部食べられないようにちょっと残して隠しといたんだ。お食べ」

すず「………」

湊「そんな、睨まなくてもいいのに。じゃあここ置いとくから、食べたかったら食べて。他のにゃんこは遠ざけておくから」

すず「……(チリン)」

湊「はい、これね。……お、こっちのマンチカンもかわいいなぁ。よしよし」

マンチカン「ごろごろ」

湊「おー、喉ごろごろ言ってる。ほらほら、俺の撫でテクはどうだー(笑)」

マンチカン「んにゃ…ごろごろ」

湊「ふっふっふ。ノラで鍛えただけあるな」

すず「………(のそっ)」

すず「(クンクン)」

すず「……(カリカリ)」

湊「(あ、食べてる)」

湊「スコティッシュ!あっちで寝てるのは三毛か」

すず「(ぽりぽり)」

ひょこっ

遥「すずって…こいつか」

すず「!……フーッ」

湊「こらこら、そんな近づいたら怖がられちゃうって。せっかくおやつ食べ始めたんだから」

遥「ふん」

湊「俺もコーヒー飲も。…しかしあれだな、当たり前だけどソファとか座るたびに毛が付くよね」

遥「外にコロコロがあった」

湊「見た見た。帰りにあれで粘着していけってことだな」

遥「……あと一匹がいない」

湊「え、どの子?」

遥「右から二番目のポスターの…」

湊「えーと、茶トラ?……あ、あれだ。キャットタワーのてっぺんで寝てる。わー、あの場所エアコン直下じゃん。あったかいんだろうな」

遥「あれか……」

にゃー……

遥「ん?」

湊「ん、鳴き声した?」

にゃ…

湊「下かな?」

ひょいっ

すず「……にゃ…」

湊「ん、おやつ食べたの。えらいなー、いい子いい子」

すず「……(チリン)」

湊「鳴いたりして、俺に褒めてほしかったの?かわいいとこあるじゃん」

すず「(ぐいっぐいっ)」

湊「耳の裏かゆい?掻いてあげようか」

かしかし

すず「んにゃ……」

湊「ふふ、気持ち良さそう。お前ほんとは甘えっこなんじゃないか?ほらほらー」

すず「にゃ……ごろごろ…」

湊「ほらーごろごろ言ってるじゃん」

遥「(なんだ……おもしろくない…)」

湊「かわいいなーすず。俺のおうちの子になる?」

すず「ふにゃ…」

遥「(イライラする…)」

湊「……ここって監視カメラあるかな?」

遥「あるだろ」

湊「え、どこ?……ほんとだ。そうだよな、もし苛めたりしてる奴いたら犯罪の証拠になるもんな」

遥「あったらまずいのか」

湊「んーそう。俺が一番かわいがってる子が拗ねてるみたいだからごろごろさせてやろうかなって」

遥「Σ!」

げしっ

湊「いてっ!もー、蹴らなくてもいいだろ」

遥「うるさい!」

遥「(別に、拗ねてない…)」

湊「猫は寝子って言うし。帰ったらはるにゃんと遊ぼっかなー?」

遥「誰が遊ぶか…///」

〜〜〜

湊「そろそろ出よっか。うーん、結局コーヒーは一杯だけだったけど充実したな、猫まみれ」

すず「(とてとて)」

湊「あ、すず。やっと隙間から出てきた」

すず「……にゃう…(スリスリ」

湊「もー、最後にデレるのずるいだろ。よしよし、また来るからな」

すず「にゃあぁ…」

湊「あっこら、服に爪立てないの。じゃあほら、抱っこしてお別れしよ。よいしょっ」

すず「(ぐりぐり)」

湊「最初のツンはどこいったんだ。そんな匂いつけないで、ついでにめっちゃ毛が付く;」

遥「(こいつ…)」

湊「そろそろ行くからね。はるにゃんが拗ねちゃうから」

遥「拗ねてない!(怒)」

すず「にゃん」

バタン

湊「よし、コロコロしようコロコロ。遥、背中のほう結構すごい。動かないでなー」

コロコロ

遥「……」

湊「やれやれ、ボトムがやっぱすごいな。紺とか黒だとほんと目立つ;」

遥「……」

湊「…あんまり楽しくなかった?」

遥「、そんなこと…ない」

湊「(きょろきょろ)」

遥「?」

ぎゅっ

湊「はーるにゃん(^^)」

遥「っ、離せ///」

湊「うん、メイドカフェの次は猫カフェプレイもいいな。はるにゃんをオトしてそのままにゃんにゃん…いや、それだと公開プレイになっちゃうから持ち帰…」

遥「うるさい!///」

店員「(聞こえてますよ…┌( ┐^ο^)┐)」


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