:: 月度予算会議
2019.02.05 (Tue) 21:53

・2/1にアップしたかったもの


遥「座れ」

湊「えっなに?(夕飯の)片づけが終わるなり急だね」

遥「ん(ノートを見せる)」

湊「Σあ!そっか、今日ついたちだっけ。ちょっと待って、お茶だけ準備する」

遥「そんなものいるか(怒)」

湊「会議にお茶は付き物だよ。政治家だってペットボトル必ず置いとくじゃん」

遥「(T_T)」

湊「はい、どーぞ。あとこれ、おせんべ」

遥「ずずっ……始める、ぞ」

湊「ずずっ。ではこれより、小宮家月度予算会議を…」

遥「誰が小宮家だ(怒)」

湊「えーいいじゃん、一緒に住んでるんだから(笑)」

遥「(`ヘ´)」

湊「むっとしたってかわいいだけだぞ。ほらほら、予算会議を始めまーす。まずは先月…1月の食費+雑費を遥さんから発表どうぞ」

ぺらっ

遥「食費は*****円。雑費は*****円」

湊「…安くない?;」

遥「帰省しただろ」

湊「あー、年始は実家だったから食費かかってないのか、どうりで。あとは…あれか、冬休み明けにルシが地元の食材めっちゃ送ってきたし。ルシに作って食べさせたぶん考えても儲かってるよな」

遥「このうち、食費の1/3と雑費の1/2を足した額が…これだ」

湊「うーん……遥全然食べないんだし、食費は1/4でもいいと思」

遥「人件費が入ってない(` ´)」

湊「俺の人件費なんて毎日遥がほっぺにチュッてしてくれれば済むようなもんじゃん」

遥「…1/2でもいい」

湊「ひどっ!金で補うくらい嫌なのか!;」

遥「掃除と洗濯の人件費…」

湊「だからそんなの毎日遥がおかえりのチュッて…Σぐふぅやめて殴んないで」

遥「さっさと受け取れ(`ヘ´)」


[小宮家予算会議ルール]
・湊は買い物のレシートを予め分類して所定のカゴに入れておく
・毎月1日に、先月分の食費及び雑費を遥がレシートから清算して発表する
・食費は朝夜の食事(おやつ含む)の材料費、雑費は共同で使用する日用品(洗剤やティッシュ、灯油等)の額とし、学食や個人的な買い物は除く
・買い物をする湊がこれらを立て替えているため、遥は会議の際に『食費×1/3+雑費×1/2』を湊に払う(百円以下切り上げ)
・明細が届く関係上、水道光熱費は先々月の明細をもとに湊へ半額を支払う
・通信費は個人負担なので除外し、家賃は湊の通帳から引き落としのため遥(の親)がまとめてそっちに振り込んでいる


遥「次」

湊「次は…光熱費か。これ12月の明細な」

遥「…そこまで高くはない」

湊「これも実家パワーだな。でも夏冬はやっぱり食うよなぁ、春と秋は安くていいんだけど」

遥「半額は……ん」

湊「はーい、確かに。…にしても、こういう家計簿って住み始めた頃は俺がやってたんだよな」

遥「お前がザル勘定だから…」

湊「混ざってるってw 『ザル』と『丼勘定』な」

遥「……ふん」

湊「最初はちゃんとしてたけどさ、めんどくさいんだよ、一の桁まで洗うの。だいたいこれくらいーでいいじゃんって思ってたし」

遥「よくない」

湊「うんまぁ、あまりにも俺の計算ミスが多いのと杜撰なのとで遥がキレたからお願いすることにしたんだよな、今ではこれでよかったと思うけど;」

遥「…次」

湊「次?んーと、2月の支出予想か。中旬から春休みに入るけど、どうする?実家帰るか?」

遥「別にいい」

湊「去年も帰らなかったしな。じゃ、食費光熱費は家にいるぶん上がるかな、大学行かないなら昼も家になるし」

遥「φ(..)メモ」

湊「ただ、暇になるならバイトも増やすからあんまり心配はしてない。むしろ遥は寒さ故の引きこもりでおやつと光熱費の消費が増えるじゃん(笑)」

遥「うるさい(T_T)」

湊「運動した方が逆に食べる量が減るってデータもあるらしいし、歩くくらいはしたら?一緒に散歩しよ(^^)」

遥「散歩なんかしたら…風邪引いて、医療費が増える」

湊「熱出たって病院行かないくせにー?」

遥「そんなことより、いい加減無駄遣いをなくせ(`ヘ´)」

湊「えぇ、無駄遣いなんてしてないよ」

遥「してるだろ。なんだこのコンビニのレシート(湊個人のカゴ)」

湊「うっ…いや、それは;」

遥「甘いもの…レジ前のチキン…おでん…買いすぎだ(T_T)」

湊「働くと腹減るし…」

遥「動いた方が食わないって言っただろ(怒)」

湊「いやいや。何て言うの、気疲れとかあるじゃん、バイトってさ。ご褒美ほしいんだよ、ちょっとでいいから。それにほら、そういうのって期間限定だったりセールしてたりして…」

遥「次までに二割減らせ(`ヘ´)」

湊「………ハイ…;」

遥「支出はまとまった。収入は…」

湊「……」

遥「おい」

湊「うぐ……お小遣い制のお父さんの気持ちがめっちゃわかる…;」

遥「さっさとしろ(怒)」

湊「…通帳です…ご査収下さい(小声)」

ぱらぱら

遥「……帰省した割には多い」

湊「ああうん、コンビニはともかく、レストランのほうは年末年始でマダムたちのクリスマス会とかカップルとか予約が多くてさ。割増するからぜひ出てよって言われて、結構はずんでもらったんだよね」

遥「使った額も多いだろ(怒)」

湊「しょうがないじゃん、盆と正月はいろいろ金使うんだよ;」

遥「ふん」

ぽいっ

湊「(あっ…給与しっかりメモられてる…;)」

湊「えっとぉ……」

遥「…何もないなら終わる」

湊「は、はい…」

〜〜〜

湊「いつもながら財布の紐を雁字搦めにしてくるなぁ…;」

佳『そりゃあ気抜くとあんたがあれこれ服だの何だの貢いでくるんだから、遥ちゃんも無駄遣いさせまいと必死なんでしょーよ』

湊「まぁそうなんだけどさ…」

佳『っていうかあんた遥ちゃんのそういうとこ好きじゃん』

湊「まぁそうなんだけどさ!!」

佳『尻に敷かれて何よりじゃない』

湊「比喩じゃないほうがいいけどな」

佳『きゃーこんなに稼いできたの?これで旅行行けるね、XXホテルのランチビュッフェも行きたいなぁ、寒いから新しいコートもほしいし〜、みたいなのがよかったわけ?』

湊「嫌だ…そんな遥は嫌だ…もう別人じゃん(泣)」

佳『相手のお金に頼った挙げ句に尽きたらポイ、っていうんじゃなくて、ちゃんと日々の収支を管理してるってことはさ、長期的に考えてるって意味よ、あんたのこと』

湊「…将来、の、資金とか、そういうこと?」

佳『かもよ。今からあんたに貯金させて、自分も節約して、将来的に困らないように頑張ってるんじゃないの。うーん、ツンデレなのに健気ぇ』

湊「えっちょっ待って涙出てきた」

佳『あたしの勝手な想像だし、ほんとにそうなのかはわかんないけどね。でもまぁ、好意を逆手にじゃぶじゃぶ貢がせる奴も世の中にはいるんだし、無駄遣いすんなって言ってくれるだけいい子なのは間違いないでしょ』

湊「……一緒に風呂入ってこようかなぁ…( 'ω')」

佳『背中流して、湯上がりにはマッサージ。あんた得意じゃん、そういう奉仕』

湊「うんうん大好き。じゃっ!」

佳『ちょ!後でどうなったかちゃんと教えてよ!!』

ーーー

遥「(ちょっと…言い過ぎたか)ブクブク」

遥「(バイトのご褒美くらい、大目に見るべきだった。あいつの金なのに、うるさく言って…)ブクブク」

ガラッ

遥「Σ」

湊「俺も入るー(^^)」

遥「か、ってに入るな(`ヘ´)」

湊「いーじゃん。ほら、体洗ってあげるからおいでー」

遥「もう洗った」

湊「じゃあもっかい。ね、隅々まで洗うから(^q^)」

遥「(なんでこいつ、こんなに機嫌いいんだ…あんなに、うるさく言われたのに)」

こしこし

湊「ふふ、肌すべすべー」

遥「(……まぁ、いい)」

遥「(散歩くらいなら……金使わないなら、今度付き合ってやる、か)」


prev|↑Log|next

↑main
×
- ナノ -