:: ( ・ω・)∩シツモーン
2018.05.10 (Thu) 22:48

・周りから質問されるふたり


・佳奈子

佳「あんたと遥ちゃんってさ、いつもなに話してんの?」

湊「?なにって?(・ω・)」

佳「ほらー、もう二年くらいは一緒に住んでるわけじゃん?話題なくならないのかと思って」

湊「なるほど」

佳「あたしはたまーにお兄ちゃんとかお母さんに電話かけるけど、たまーにだから近況とかいろいろ話せるじゃない?どうなの?」

湊「話すよ。だいたい俺が一方的に」

佳「一方的にかい(-_-)」

湊「遥も『ん』とか『ふうん』とか相槌は打ってくれるかな」

佳「それ話したくないんじゃないの」

湊「話したくない時は『黙ってろ』って言うし」

佳「そういうもん?あんたはなにをそんなに話すの?」

湊「今日はこういう授業だったーとか、夕飯何にするー?とか、今週末出掛けないー?とか」

佳「はぁ。まぁあんたは喋るの好きだからね、話題には困らなそうね」

湊「女の子…ってか女性ってさ、井戸端会議みたいに何時間でも喋ってられるじゃん?俺も割とそっちだからわかる」

佳「うーんまぁ、あたしも推しなら何時間でも語れるけど。遥ちゃんはそんなに話好きじゃないでしょ?」

湊「あーうん。遥は確かに寂しがり屋なんだけど、俺と違って根っからの寂しがり屋じゃないんだよな。ひとりで飯も食べるし、賑やかなところはむしろ嫌いだし」

佳「それはそれで萌えるけど( ´∀`)」

湊「へへ、俺にだけ寂しいとかかわいすぎる( ´∀`)」


・凌也

凌「俺は常々気になっていることがあるんだが…」

湊「なに?」

凌「お前と桜井は本当に交際しているのか?」

湊「ぶん殴っていい?」

凌「質問に質問で返すな」

湊「時々お前ほんとに喧嘩売ってんじゃねーかと思うわ俺」

凌「俺はお前に何も売り付けたことはない。…いや、桜井のお前への態度を見ているとどうも…信じられなくてな」

湊「お前の侮辱のほうが信じられねーよ」

凌「待て、喧嘩腰になるな。もらいものだが質のいい乾物を持ってきた」

湊「干し椎茸!鰹節!乾瓢!ちりめんじゃこ!うおお今すぐ料理したい!悔しい!」

凌「機嫌が直ったようで何よりだ」

湊「遥に五目ご飯作ってあげよ(*´ω`*)」

凌「ああ、好きにしろ」

湊「…で?遥が俺につんけんしてるからほんとに付き合ってんのかって話?」

凌「そうだ」

湊「あれは照れ隠しなの。つんけんするのは俺にだけだろ。ツンデレなのツンデレ」

凌「そのツンデレというやつがぴんとこないんだが」

湊「あー…羞恥心ゼロのやつに照れ隠しなんてわかるわけねーよな…うん…」

凌「?」

湊「遥だって二人きりの時は『みなと、だいすき』って甘えてくるんだぞ」

凌「…嘘はやめろ」

湊「あっさすがにバレたか」

凌「そこまでくるともうほとんど二面性だろう。別人だ」

湊「あながち嘘じゃないぞ。酔ったら甘えてくるし」

凌「酔わなければ普段のままなんだな?」

湊「うん、まぁ。でも抱っこしたりキスしたりすると顔真っ赤になるし一緒に風呂入って洗いっこするともっと真っ赤になって火照るしえっちしてると殊更」

凌「そのへんでいい」

湊「おいなんだよお前が訊いたくせに」

凌「他人にはわからん領域があるということだな。勉強になった」


・かりん

か「できたぁ!えへ、ありがとうございました桜井さん。おかげさまで数学の課題終わりましたー(^^)」

遥「ん」

か「僕おやつ持ってきたので一緒に食べませんか?」

遥「甘いのか」

か「甘くないのもありますよ。こっちがおいものケーキで、お饅頭、あとお煎餅です」

遥「…饅頭はいらない」

か「はーい。あ、キッチンお借りしていいですか?お茶淹れます」

遥「好きにしろ」

か「よいしょ…。はい、食べましょー(^^)」

遥「(もぐもぐ…)」

か「…あの、桜井さん」

遥「?」

か「桜井さんは、小宮さんと何してる時が一番幸せですか?」

遥「Σなっ…なに、してるって……///」

か「ほぇ?えっと、お話しするとか、ご飯食べるとか、お出掛けするとか…?」

遥「!さ、最初に言え…///」

か「え?はい、すみません…」

遥「…お前は」

か「僕ですか?うーんと、僕は先輩と一緒なら何でも楽しいし嬉しいですよ」

遥「(こいつ…言ってて恥ずかしくないのか…///)」

か「小宮さんもそう思っていそうですね、なんとなく(笑)」

遥「う、るさい…」

遥「……ねる、とき…///」

か「えっ?あっ、一緒に寝る時ですか?確かに幸せですよね、安心するというか(^^)」

遥「べ、別に……そんな…///」

遥「(あいつの声が、優しくて……頭撫でられながら…いろいろ話をされてるうちに、眠たくなるのが…///)」

か「ほにゃ、そうなんですねー(´ω`*)」

遥「Σ!?」

か「あれ?えっと、声に出されてましたけど…」

遥「忘れろ!( `Д´)」

か「そ、それは無理ですよぉ…(^^;)」

遥「……あいつには、絶対に言うな」

か「小宮さん、とっても喜ぶと思うんですけど…」

遥「言うな( `Д´)」

か「は、はーい…」


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