:: 欲のはなし。(オールキャラ)
2018.02.03 (Sat) 20:26

・かりんと付き合ったばかりの凌也+みなかな


凌「買ってきたぞ」

湊「お、ありがと。悪かったな、買い物頼んで」

凌「自分の買い物のついでだからな。気にするな」

佳「ねーねー、今日のご飯なに?」

湊「ハンバーグ」

佳「わーい!!目玉焼き乗せてね!」

湊「はいはい。かりんくんのリクエストだぞ。遥のは豆腐入れよ」

凌「かりんは18時過ぎに来るらしい。バイトがある」

佳「へ、かりんちゃんバイトしてるの?なになに?」

凌「学食のレジだ」

佳「えーっそうなの?シフトは?あーあたしもかりんちゃんに『カツ丼と小鉢で490円です』って言われたいぃぃ」

湊 凌「プッw」

佳「おいなんで笑ったお前ら」

湊「別に。うーん、付け合わせ何にしようかなー。マッシュポテトと目玉焼きと…トマトソースでも作ってチーズ乗せるか」

凌「俺は大根おろしがいい」

湊「和風な、確かベランダに大葉があったな。……ところで守山。お前かりんくんとどこまでいったわけ?」

凌「?どこまでとは」

湊「いやだから、キスとかその先とかそういう話」

佳「付き合ってから一ヶ月は経ったじゃない。ね、どの辺なの教えなさいよ( ´∀`)」

凌「その先……?」

湊「(゚д゚)」

佳「えっ……いやいや待って、あんた男でしょ!?ねぇ!」

凌「女に見えるのか」

佳「見えてたまるかぁ!ねぇ、キスはしたでしょ?したでしょ?」

凌「した」

佳「あぁあぁよかった何よりだわ!!で!?その先はっ?」

凌「…デート?」

佳「違う!そうだけど違う!」

湊「まぁまぁ。こいつにもペースがあるんだから追って聞いてやろう、な。デートはしたのか?」

凌「この前ふれあい牧場に行ってきた」

湊「おおう。楽しそうじゃん」

凌「楽しかったぞ。写真もたくさん撮った」

佳「見せろ!あんたのはいらんからかりんちゃんの!」

凌「このソフトクリーム食べてるのでいいか」

佳「んぎゃーかわいい!天使!」

凌「当然だ」

湊「守山がドヤってる…;」

佳「うさぎもかわいいけどかりんちゃんもかわいい〜」

凌「そうだろう」

湊「あ、あー…うん。で?デートの次のステップは?」

凌「次……?先週末は泊まりにきたぞ」

湊「おい待てそれ早く言えよ!」

佳「なんでその時言わないのよ壁にコップ当てたのにぃ!」

凌「そうか、これからも絶対に言わないことにする。…別に普通だぞ。食事をしてテレビを見て話して課題を手伝って…寝た」

佳「寝たの!寝たの!?( ゜Д゜)」

凌「寝るだろう。俺もかりんも徹夜は苦手だ」

湊「え、待って…ごく普通に一緒のベッドに入って眠ったの…?」

凌「?そうだ」

佳「はぁぁぁ!?ふっざけんな期待返せ!( `Д´)」

凌「期待…?」

湊「あー……守山。単刀直入に聞くけど、なに、お前はかりんくんとえっちしたくないの?」

凌「…ん?」

湊「セックスしたくないのかって訊いてんだよ」

凌「……そんなには」

湊「はぁぁ!?」

佳「あーもうだめ。こいついろんなもの欠けすぎでしょ(;´_ゝ`)」

凌「そんなことはない。俺にだってそういう欲はある」

湊「あるのはわかるよ、そりゃ。でもなんか、うーん…淡白なんだよなぁ。付き合いたての頃なんて欲出まくりじゃん?なのにさ、デートしたりご飯食べたりで満足して、しかも一緒に寝たりできるもんなの?」

凌「そういうものだと思っていたが、一般的にはそうでもないのか」

佳「こいつに訊いてみ。遥ちゃんげんなりしてたよきっと」

湊「失礼な; まぁ、俺の場合は思春期ジャストだったこともあって毎日好き好き言いまくってキスしまくって嫌がられまくってたけど」

佳「やっぱ嫌がられてんじゃん」

湊「いいんだよっ合意はちゃんとしてたし!;」

凌「好きとは言うしキスもする。スキンシップはある程度やっているぞ」

湊「それがスタンダードなの。んで、普通はそこにセックスが入んの。かりんくんがいないから言うけど、お前だって今まで女の子と付き合っててそれくらい経験あるだろ」

凌「え?」

湊「え?」

佳「え?」

湊「…………………悪い。訊かなかったことにしてくれ」

凌「?そうか」

佳「ちょっと待てゴルァあんたその顔でDTとかふざけ」

湊「やめろルシ!地雷に突っ込むな!;」

凌「DT?微分か?」

佳「あぁ………でもなんか、それでちょっと納得したかも…うん…(´д`)」

湊「うん、まぁ…そうかもな」

凌「何がだ」

湊「いや、何でも。…お前、えっちしたいって欲はあるんだよな?なんでしないわけ?」

凌「しなくても別に構わないからだろう」

湊「それがわかんないんだよ俺には!!(泣)」

凌「そこまでしなくても、俺は一緒に過ごせるだけで満足だ」

佳「どうよ小宮。そういうもんなの?」

湊「う"ーん…今は俺もそんな感じだけどさ、付き合いたてでそれってどうなんだか」

ひょこっ

遥「……」

湊「あ、お帰り。今日みんなでご飯しようと思ってさ」

佳「やっほー!お邪魔してるよん」

遥「夕飯…」

湊「ハンバーグにするから、遥は豆腐ハンバーグね」

遥「豆腐ハンバーグ…( *´`)」

凌「…そういえば小宮」

湊「うん?」

凌「お前の口振りだと、桜井とは当たり前のようにセックスをしているということになるが」

遥「Σ!?」

湊「違う!違うよっ、そんな話してたわけじゃないから!!(´;ω;`)」

佳「あっはっはっ!!www」

遥「しね!(`ヘ´)」

湊「Σいたたたたっ!」

ばたばたっ

湊「てっめ、空気読めよ守山!;」

佳「あー、遥ちゃん怒っちゃったね(笑)」

凌「?よくわからんがすまん。で、俺が訊きたかったのは男同士の場合はどちらかが女役に徹する必要があるだろう」

佳「それを『受』っていうのよ(´ 3`)」

凌「そうなのか。…お前たちどっちが受なんだ」

湊「はぁぁぁ!?おまっ、そこは察しろよ!(怒)」

凌「察せるものなのかそれは…」

佳「あのね、小宮が…受w」

凌「そうなのか…」

湊「嘘に決まってんだろやめろよこいつ本気にするから!;」

凌「嘘なのか。男女のように体格差が如実ならわかるがお前たちは上背もそこまで変わらないだろう」

湊「俺はちゃんと筋肉あるもん!遥は華奢だけど!」

佳「小宮が受……っぷ、あははは!あーおかしーw」

湊「誰も想像したくないからやめろ(´д`|||)」

凌「まぁ…そうか。確かに」

湊「…一応訊くけどお前かりんくん抱きたいとおもってるんだよな?逆じゃないよな?(ガクブル」

凌「それで合っているから怯えるな。俺も男だからな」

佳「にしても、吹っ掛けたのはあたしたちだけどさ。なんかこいつとこういう話してるってちょっと不思議よね」

湊「うん。ぶっちゃけ俺、どこまでいってる云々の話題でさえキレられるかと思ってたわ」

凌「赤の他人に詮索されるのはいい気がしないが、お前たちはもう共犯だからな。それに」

佳「それに?」

凌「…恋人の話で気を悪くする奴はいないだろう。多分」

湊「(・ω・)」

佳「(・ω・)」

凌「なんだ」

佳「あんた今日一番人間らしいこと言ったわーと思って」

湊「お前にもそういう感情あるんだな。えっちしたい欲よりびっくり」

凌「お前たちは俺をいったい何だと思っていたんだ」


***
経験者(湊)が経験談をあれこれ教えてあげる感じで進めてたのに思ったより凌也が人外で手こずった(・ω・;)


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