:: さむい日のろぐ
2017.11.23 (Thu) 23:01

・世話係

遥「さむい(T_T)」

湊「そりゃ冬の朝だもん( ´∀`;)」

遥「まだ来ないのか…」

湊「意外と時間に正確なんだよ、あいつ。えーと、あと20秒くらい」

遥「秒単位なんてわからないだろ…(T_T)」

湊「いやいや、わかるんだってそれが」

のそっ…

遥「Σ来た…」

?「………(-.-)」

湊「大丈夫だよ。この人は友達だから(^^)」

?「……にゃー…」

てってっ

湊「おはよ。はい」

ノラ猫「(むしゃむしゃ…)」

遥「…毛並みがいいな。餌場がいくつかある」

湊「その通り。あれだよ、人間の家なんて試食コーナーみたいなもん」

遥「(そっ…)」

ノラ猫「!フーッ(怒)」

湊「あぁ、うん。こいつめったに触らせてくれないんだ(^^;)」

遥「なんだ…」

ノラ猫「……にゃ」

てってっ

遥「もう帰るのか…」

湊「そう、食べたら用無しってこと。寒いし部屋戻ろうか」

遥「…飼いたいと思わないのか」

湊「んー、最初は思ったけどな。でもあいつにはそんな気微塵もないんだってわかってから、試食係でも十分だなって」

遥「見返りがないだろ」

湊「それは飼っても一緒だよ。懐いてくれたら別かもだけど」

遥「ふうん…」

湊「それにほら、うちにはもっともっと手のかかる猫がいるから(´ω`)」

遥「……おい(怒)」


・今買うともれなく付いてきます

湊「ただいまー。なんか急に寒くなったよな。バイト行くのも億劫になってきたし」

遥「…なんだその荷物」

湊「これ?何だと思う?(^^)」

遥「(服屋の袋……?服にしては大きすぎる…)」

湊「寝る前に俺の部屋に来ればわかるよ(笑)」

〜〜〜

遥「(よし…風呂に行ったな)」

てくてく
ガチャッ

遥「どこだ…?」

遥「Σ!」

遥「(布団の敷布か…道理でかさばると思った…)」

なでなで
ふかっ

遥「(手触り……(*´`))」

なでなで

遥「(こんな…ふかふかのところで寝るのか…あいつ…)」

なでなで

遥「(……少しだけなら…)」

もぞもぞ

遥「(´ω`)………」

遥「(癒される………)」

遥「(ここに毛布をかけて……)」

遥「(*´ω`*)……」

遥「(眠く…なってきた……)」

遥「………(。-ω-)」

湊「あーいい湯だった……Σ!?」

遥「(。-ω-)zzz」

湊「……へへ(*´ω`*)」

もぞもぞ
ぎゅっ

湊「(買ってよかった…(笑))」


・冬来りなば

『生クリームのコクとほんのりチーズ、あったかシチューを食べよう♪』

湊「夏ってカレーのCM多いけど、冬はシチューが盛り返すよな」

遥「(言われてみれば…)」

湊「カレーはいつも屋外でキャンプして作るし、シチューはログハウスで暖炉つけて食べるし」

遥「その方がわかりやすい」

湊「確かにアピールはしやすいな。遥はシチュー派だもんな」

遥「お前はカレーだろ」

湊「もちろん。シチューってご飯食べにくいじゃん」

遥「別にいらない」

湊「いらなくはない!せめてパンほしい!;」

遥「パン食べるのか…夕飯に」

湊「ううん。実際はドリアにしたんだけど(・ω・)」

とん

湊「熱いから気を付けて食べるんだぞ」

遥「ふーっ…」

湊「シチューご飯っていうと微妙に抵抗を感じるけど、こうやってドリアにすると平気なんだよな、不思議(・ω・)」

遥「あつっ…」

湊「あ(・・;) 大丈夫か?ほら水」

遥「(ごくっ)」

湊「……ログハウスのCMに感化されたわけじゃないけどさ。外でしんしんと雪が降る寒い日に、あったかいこの部屋に二人きりで、静かにシチューを食べてるって光景はいいかもしれない」

遥「何が……(T_T)?」

湊「いや、何となく雰囲気が。春を迎えるために、二人で一緒に冬を越してる感じがいいなって」

遥「……」

湊「今夜は根雪だね、とか言いながらご飯食べて、寄り添って眠ってさ。それを何度も繰り返して、じっと春を待つんだ」

遥「……冷めるぞ」

湊「もー、つれないな遥は(笑)」

遥「(春を迎えるために、……か)」

遥「(…へんなやつ……///)」


・冬のお茶会

バタンッ

遥「(寒かった…;)」

てくてく

湊「お帰り。外寒かっただろ」

遥「ん……」

湊「前に綾さんにもらったお茶淹れるか…」

遥「(こたつ…)」

もぞもぞ

遥「(*´`)」

湊「はい、緑茶。少しぬるめにしたから」

遥「ふー……ごくっ」

遥「(実家の味だ…)」

遥「煎餅…」

湊「ん、戸棚にあるけど…食べるのか?遥好きだっけ」

遥「別に…好きじゃない」

遥「(ただ、この茶を飲むと…何となく食べたくなる)」

湊「はい。あとこれ、みかんな」

遥「みかん…」

湊「そして俺はこれ!雪見だいふく!(´ω`*)」

遥「ふうん……」

湊「…反応薄くない?(´・ω・`)」

遥「興味ない(パリッ)」

湊「えー。一個ちょうだいって言ってもこれだけはあげないからな」

遥「言うか(T_T)」

湊「へへ。なんかさ、冬だとこうやって遥とお茶会できるのいいな」

遥「(夏はバテてるからな…)」

湊「あ、みかん剥いてあげる」

遥「白いの取れ(T_T)」

湊「取るのー?この筋に栄養があるんじゃん」

遥「栄養のために食べるわけじゃない」

湊「もー。はい、あーん」

遥「自分で食べる(怒)」

湊「剥いたの俺なのに!…おっ、いい感じに雪見が柔らかくなってきたぞ」

遥「冬にアイス…(T_T)」

湊「こたつでアイスは常識だぞ。さてさて、食べよっと(^q^)」

遥「(パリッ)」

湊「うまい。クッキークリームもいいけどやっぱバニラだな(^q^)」

遥「…そんなにうまいのか」

湊「お、興味湧いてきた?(笑)」

遥「別に。寄越す気はないんだろ(T_T)」

湊「一『個』はだめだってこと。ほら、一口あーん」

ぱくっ

遥「……これが…うまい…?(T_T)」

湊「えっ、お気に召さなかった?うーん、やっぱ甘いものはいまいちか」

遥「(ずずっ)旦」

湊「次までに遥の好きそうなもの探しとくな」

遥「次……?;」

湊「だって遥とご飯以外で食べるの楽しいもん( ・ε・)」

遥「もんって言うな(T_T)」

湊「とりあえず三日後な。うーむ…漬け物とかのがいいのかな…」

遥「(『ご飯以外で一緒に』……か)」

遥「(まぁ……茶くらいなら、付き合ってやるか)」


prev|↑Log|next

↑main
×
- ナノ -