:: ばかっぷるろぐ
2017.09.07 (Thu) 21:37

・ばかっぷるの壮大な四コマ。


1.事の始まり

湊「冷静に考えるとやっぱおかしいよな」

遥「?」

テレビ『女「だってほらー、自分につり合うくらいじゃないと付き合えないっていうかw」女「まず顔だよねwあと優しくて〜」』

湊「カップルにしろ夫婦にしろ、自然とつり合いがとれてるもんだ、って言うけど…どう考えても俺たちとれてないじゃん」

遥「Σ」

遥「(確かに…そうか)」

遥「(こいつみたいに、料理もできて人当たりもよくて、世話焼きで優しい奴に…俺なんか)」

遥「(どう見ても合ってない…)」

湊「やっぱり変だよな。だって、こんな頭よくてつるすべ色白でツンデレで何よりかわいい、かわいすぎる遥の隣が俺、って…」

遥「え」

湊「え?」


2.トランプに込めて

湊「いやいや、納得できない。隣を譲る気は誰にもないけど、遥につり合うなんて思えないし」

遥「うるさい。さっさと認めろ」

湊「じゃあ遥もそんな卑屈にならないで認めてよかわいいって」

遥「かわいくない。お前なんか…もっと、違う奴でも…」

湊「素直じゃないんだから。…あっ」

遥「?」

湊「トランプラブレターって知ってる?」

遥「なんだそれ」

湊「ちょっと前に外国で流行ってたんだよ。トランプ52枚に相手の好きなところを52個書いて贈るの」

遥「50も書けるわけないだろ…」

湊「26も無理?」

遥「?……まさか…///」

湊「じゃじゃーん(パラパラ」

遥「い、やだ、そんな…///」

湊「まぁまぁ。これで少しはお互い理解し合えるかもしれないだろ?」

遥「……///」

湊「だめ?」

遥「…………3枚、なら…///」

湊「はい、どうぞ。俺は26くらい余裕だけどね」


3.悶絶必至

湊「書いた?」

遥「見るなっ」

湊「まだかなまだかなー」

遥「……ん///」

湊「え、そんなに書いてくれたの!嬉しいな〜」

遥「…嫌いなところならもっと書ける」

湊「うーん、頬赤らめて言われてもかわいいだけだなー」

遥「うるさい!///」

湊「ま、いいや。はい、交換ね」

遥「(読むか……///)」

ぺらっ

『とにかくかわいいとこ』

遥「ふん…」

ぺらっ

『俺の気持ちを受け入れてくれるとこ』

遥「!………///」

ぺらっ

『髪がふわふわなとこ』
『いい匂いするとこ』
『時々いいこいいこしてくれるとこ』

遥「〜っ!///」

湊「あれれ、耳まで真っ赤だぞー?」

遥「そ、そっち向いてろっ///」

湊「もー、かわいいんだから」

ぺらっ

『料理がうまいところ』

湊「うん、まぁ予想の範疇だな」

ぺらっ

『俺を好きって言うところ』

湊「ふあ!?」

ぺらっ

『やさしいところ』
『子供が好きなところ』
『頭なでるところ』

湊「っあぁぁだめだはずい!///」


4.ばかっぷるここに極まれり

湊「…なんか、思った以上に恥ずかったな(後で絶対読み返そう)」

遥「…二度とやらない(寝る前にまた読むか)」

湊「でも…さ。こうやって遥に褒められると、俺なんか…って思ってた気持ちもなくなるし、隣にいられるように頑張ろうって思えるな」

遥「……単純」

湊「『切り替えが早い』って、さっき誰かさんに褒められたばっかりなんだけどな?」

遥「っ///」

湊「ありがと。ちょっとだけど、自信湧いてきた。ずっと、遥には手が届かないと思ってたから」

遥「……か」

湊「へ?」

遥「馬鹿……」

湊「ば、ばか…?え、いや、そりゃ馬鹿だけどっ…」

遥「届かないのは……お前のほうだ…///」

湊「え?なんで俺?」

遥「俺より…かわいい女なんて、いくらでもいる…のに…」

湊「いないよ。思ったことないもん」

遥「///………」

湊「あはは、変なの。…お互い、自分にはもったいないって思ってるみたいだな」

遥「当たり前だ…」

湊「へぇ?」

遥「ち、ちがっ…別に、大した意味はっ…///」

ぎゅっ

湊「お似合いだね、俺たち」

遥「!………ふん…///」

湊「……好きだよ、遥」

『俺を好きって言うところ』

遥「……知ってる///」

『俺の気持ちを受け入れてくれるとこ』


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