:: 遥と優太とそれから湊
2017.08.22 (Tue) 21:57

・湊遥が夏休みで実家帰省中


ガチャッ

優「はるちゃん!わーいっ、久しぶり!( *´∀`)」

ぎゅっ

遥「…ずいぶん日に焼けたな」

優「えへへ。学校休みだから、いっつも友達とプール行ったり野球したりしてるんだ」

遥「宿題は終わったのか?」

優「うん、ばっちり。俺は早く終わらせていっぱい遊ぶの!兄ちゃんと違って( ´∀`)」

遥「そうか。似なくて安心した」

優「ふふ。俺、覚えてるよ。昔、兄ちゃんの宿題が終わらなくてはるちゃんプンプン怒ってたよね(笑)」

遥「あいつが何でも後回しにするからだ(T_T)」

優「楽しいことの前に片づければいいのにね。あ、上がってよはるちゃん!あのね、 自由研究でアイス作ったから食べて」

てくてく

遥「アイスなんて…作れるのか」

優「うん、簡単なんだよ。兄ちゃんなんかビスケットサンド作っちゃったの。おいしかったなぁ」

ぱかっ

優「あった!よいしょ…はい!」

遥「いいのか。せっかく自由研究で作ったんだろ」

優「大丈夫だよ。もう写真も撮って説明も書いたから(^-^)」

遥「そうか。じゃあ…」

ぱく

遥「うまい」

優「よかったぁ。まだあるから俺も食べようっと」

ぱく

遥「今からこんなのが作れるなら…お前も将来は料理がうまくなるな」

優「うーん、うまくなりたいけど…」

遥「…?」

優「カレー、作れるかなぁ」

遥「カレー…?」

優「兄ちゃんが俺くらいの年だった時は、もうカレー作ってたんだってお母さんが言ってたの」

遥「(十歳で…か)」

優「ううん、俺が生まれる前には作れたって言ってた。お魚焼いたり、ハンバーグ作ったこともあったって」

遥「(昔から得意だったのか…)」

優「すごいなぁ。俺はまだ、ポテトサラダくらいかなぁ…(´・ω・`)」

遥「…それでも、十分だ。俺には作れない」

優「へへ、ありがと。でもはるちゃんはいいんだよ。兄ちゃんがずーっとずっとご飯作ってくれるから(*´∀`)」

遥「そ……れは…」

ガチャッ

湊「ただいまー。…って、遥の靴ぅ!なんだよ来るなら言ってくれよぉっ(´;ω;`)」

優「あ、兄ちゃん帰って来た!えへへ、内緒で来たのにバレちゃったね(笑)」

どたどた

湊「こら優太!遥来るなんて一言も言ってなかっただろっ(´;ω;`)」

優「俺とはるちゃんの秘密だもん。あっ、こういうの"みっかい"って言うんだよね!」

湊「馬鹿っ、密会ってお前遥に何し…Σぐふっ」

遥「うるさい。静かにしろ」

湊「遥ぁ!ひどいじゃんよりによってこいつと浮気なんてっ(泣)」

遥「知らない奴ならいいのか」

湊「ちがぁう!」

遥「…さっさと支度しろ。夕飯…食べてやる」

湊「え!ま、待って、冷蔵庫見てみる!」

がさがさ

優「アイス食べたばっかりだからゆっくりしてね、兄ちゃん。はるちゃん、ご飯できるまであそぼー(*´∀`)」

湊「こらっ!俺だって遥と遊びたい…いだっ」

遥「お前は台所だ」

湊「(´・ω・`)」

遥「……食べ終わったら、食事代くらい…遊んでやる…///」

湊「!ご飯作ってきまぁぁす!(о´∀`о)」

優「兄ちゃんって…時々へんだよね(´・ω・`)」

遥「…まぁ///」

〜〜〜

優「ねーねー、このお皿ってどこだっけ?」

湊「そっちの棚の二段目な」

優「うん。よいしょ…」

遥「これは」

湊「それはその戸棚の上のほう」

優「はるちゃんとご飯食べてお片づけしてるってなんか楽しいね(´ω`*)」

湊「うんうん。俺も楽しみだ」

優「何が?(´・ω・)」

湊「ん?遥と遊……Σぐっ」

遥「黙って片づけろ(`ー´)」

湊「えー?ただ遊ぶだけなのに、優太の前で言っちゃいけないことでもあるのかなぁ?w」

遥「Σ」

優「?はるちゃん、兄ちゃんと何して遊ぶの?(´・ω・)」

遥「え、いや……それは…;」

湊「(・∀・)ニヤニヤ」

遥「そ、んなことより…お前はもう、風呂に…」

優「あ、うん。さっき沸いたみたいだし、入ってくるね(*´∀`)」

ぴたっ

優「……はるちゃんとお風呂入りたいなぁ(´・ω・)」

湊「だっっっっめ。ほら、行け行け」

優「えぇー…」

遥「それくらいなら別に…」

湊「だーめ。だいたい、泊まるわけじゃないんだから。後で遥の家まで一緒に送りにいこ。な」

優「むぅ。じゃ、今度ね」

遥「ん」

てくてく

遥「…大人げない(T_T)」

湊「いいもん、大人げなくて結構(´ 3`)」

遥「まだ根に持ってるのか」

湊「そうだよ。帰ってきたら俺に内緒で二人でいちゃいちゃしてるんだもん。拗ねるよそりゃ」

遥「………」

なでなで

湊「Σ!?」

遥「……見るな///」

湊「やだ。もっかい」

遥「………///」

なでなで

湊「…甘えさせてくれるんだ?」

遥「食事分だ…///」

湊「膝枕してほしいなぁ(´ω`*)」

遥「……///」

ぽすっ

湊「へへ。最高( ´∀`)」

遥「こんなの…優太が見たら」

湊「"兄ちゃんずるいー!"って言うくらいだって。母さんたちもまだ帰ってこないし平気だよ」

すりすり

湊「あー…柔らかいし落ち着く」

遥「……」

湊「…したいな」

遥「!ばっ……そ、そんな…///」

湊「最近雨ばっかで全然できないんだよ…布団干すの」

遥「………は…?」

湊「え?だから、"干したいな"って」

遥「紛らわしいこと言うな( `Д´)」

湊「あれぇ?はるちゃんはどういう聞き間違いをしたのかな?( ^∀^)」

遥「ちがっ…お前がちゃんと言わないから…っ///」

湊「えー?なになに、教えてはるちゃん( ´∀`)」

遥「うるさい!その呼び方やめろっ///」


***
家族っぽい三人。優太が遥を内緒で呼んだのは単に湊へのサプライズです(´・ω・)


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