:: にちじょうろぐ
2017.08.19 (Sat) 23:22

・オールバック

ちゃぷん

湊「あー、あったまる〜(*´∀`)」

遥「夏なら…ぬるま湯で十分だろ(T_T)」

湊「えー。俺は夏でもきっちりあったかいお湯に入りたいけどな。ほら、バイト先とか冷房めっちゃ効いてるからさ、気づかないうちに体が冷えてるんだよ」

ぎゅっ

遥「!な、にっ…//」

湊「んー?あっためてあげようと思ってw…げふっ」

遥「もう上がる(T_T)」

湊「そんなぁ。もうちょっと一緒にあったまろうよ(´・ω・)」

遥「………ふん」

湊「(*´∀`)」

ぎゅっ

湊「濡れた髪がぺったりしてるのかわいいな(笑)」

遥「( `Д´)」

さらっ

湊「こーやって、前髪上げておでこ出してもかわいいよ」

遥「やめろ( `Д´)」

湊「もー、恥ずかしがり屋だな。いつも前髪と眼鏡で見えないんだもん(´・ω・`)」

遥「だもんとか言うな。……お前もやれ」

湊「何を?」

遥「だから…前髪、」

湊「えー、やだよ」

遥「やれ( `Д´)」

湊「仕方ないな…」

ざばっ

湊「…はい、これでいい?」

遥「( ゚Д゚)」

湊「え、やっぱり変?もー…しょーがないじゃん(´ 3`)」

遥「(に、似合……///)」

ざぶっ

遥「上がる!///」

湊「え?え?(゜゜;) じゃあ俺も上がる!」


・寂しさを埋めて

湊「じゃ、行ってくるな」

遥「(T_T)」

湊「あれ、そんなに俺が飲み会行くの嫌?(笑)」

遥「うるさい。さっさと行け」

湊「はーい。誰か来てもドア開けちゃダメだからな。それじゃ」

バタン

遥「………」

すたすた
ぽすん

遥「…飲み会…」

遥「そんなに楽しみなのか…」

遥「学科の友達と…女子と飲むのが…」

遥「(`´)キッ」

遥「あんな奴知るか。数学……」

遥「………」

遥「……飽きた(T_T)」

遥「あいつのせいだ…」

遥「(こうなったら誰かに電話をかけ……)」

遥「……(´ _`)」

遥「(電話なんて…無理だ…)」←コミュ障

遥「もう寝てやる…」

〜〜〜

湊「るか。はーるかっ」

遥「……ん…?」

湊「ソファで寝てちゃダメだって。クーラーもつけっぱだし」

遥「…帰ってきた、のか」

湊「ただいま(*´∀`)」

遥「……別に、帰ってこなくたって…///」

ぐいっ

湊「こんなかわいい恋人がうちで待ってるんだから、帰らないわけにいかないだろ」

遥「Σ!?なに言って……///」

湊「俺は素直に思ったことしか言ってない。好きだ。愛してる」

遥「……酔ってるだろ…///」

湊「そりゃ、飲んだんだから多少はね。でも一応意識ははっきりしてるし、その証拠に過去にしたプレイを逐一挙げられる。猫耳、ナース、メイド、ふとももペr」

遥「うるさい!///…下らないこと言ってないで、さっさと寝ろ」

湊「もー、せっかちなんだから」

ひょい

遥「!は、なせっ…」

湊「だって遥が寝ろって言うから。ところでなんのプレイがいいの?」

遥「そういう意味じゃない!(怒)」

湊「なんだ、違うのか。乱暴に誘ってくれたのかと思ったのに(´・ω・)」

どさっ

湊「ま、いっか。遥がかわいく見えるのは酒のせいでも何でもないし」

ちゅっ

遥「んっ///」

湊「寂しかった、って顔に書いてあるよ(^^)」

遥「……お前こそ」

湊「はは、バレた?じゃあ…遥も、俺が寂しくないようにちゃんと愛してな」


・駄菓子屋メモリー

湊「え、遥って駄菓子屋行ったことないの!」

遥「ない」

湊「近所にあったじゃん。ほら、四丁目の隅っこの薬局の隣に…」

遥「……?覚えてない」

湊「もったいないなぁ。子供のオアシスだよ」

遥「今もあるのか」

湊「ううん。あの店は五年くらい前に、おばーさんが病気してやめちゃった。元気だったのになぁ」

遥「菓子ならスーパーにもあるだろ」

湊「ちがうのぉ!(´;ω;`)」

遥「Σ!?」

湊「あれは社交場なの!挨拶、交渉術、金銭感覚、暗算、調理…!子供が駄菓子屋で学べることは計り知れないよ!」

遥「調理なんてできるのか」

湊「そりゃ子供がやれることだからたかが知れてるけど、カップ麺もお好み焼きも食事なわけだし」

遥「ふうん…」

湊「…それに」

遥「?」

湊「それに…おばーさんでも友達でも、誰かが必ずいるっていうのはいいもんだよ。家に帰ったって、誰もいないんだから…さ」

遥「……」

湊「今考えたら、駄菓子もすごくおいしいってわけじゃなかった。くじのカードもすごくほしいわけじゃなかった。思い出補正は確かにあると思う。でもな、やっぱり…放課後、たとえ何も買わなくても話を聞いてくれたり、ふて腐れて棚蹴っ飛ばしたらちゃんと叱ってくれたり、本気でカードバトルしたりつまんないことでケンカしたり…そういう相手がいるっていう安心感がよかったんだ」

遥「(……そうか)」

遥「(こいつの両親は、忙しかったから…)」

遥「…なら、一度くらいは…行ってもよかった」

湊「ふふ。もしかしたら、小学生の頃に会えてたかもしれないな」

遥「会ったって、友達にはなれないだろ(T_T)」

湊「確かに。絶対ケンカしてるよ、俺たち(笑)」

遥「(もし、そうなっていたら…)」

遥「(俺もこいつも、もう少し人に甘えられる人間になったか…?)」

湊「そうだ、こっから歩いて十五分のところにもそれっぽいのあるんだ。今度行かない?(^-^)」

遥「子供の社交場じゃないのか(´д`)」

湊「大人が入っちゃいけないルールはないし。今なら夢の箱買い、いや瓶買いとかもできるな。俺の華麗なるベーゴマ回しを見せてあげよう(`・ω・)」

遥「…気が向いたらだ」

湊「へへ(*´∀`)」


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