:: K大スタンプラリー
2017.07.17 (Mon) 16:27

湊「やってきました、スタンプラリー!( ´∀`)」

遥「なんでこんな暑い日に……(T_T)」

湊「いや、夏祭りイベントだし(^-^;」

遥「夏祭り……あぁ」

湊「大学主催で中庭にちょっとした屋台とか縁日とか構えて、ステージ見ながら飲み会するんだよな。でもそれは17時半からだから、その前に学内スタンプラリーをやってるんだよ」

遥「屋内だろうな…(T_T)」

湊「えーと、一部体育館とか屋外もあるけど、基本的にはそうかな」

遥「まったく…」

湊「まぁまぁ。ルシたちと中庭で飲むまでまだ時間あるしさ。ちょっとだけ付き合って?スタンプラリー自体が二人組参加なんだよ」

遥「事前に申し込んだんだろ…どうせ(T_T)」

湊「ま、まぁね。はい、これ」

遥「?」

湊「バングル…ってほどじゃないか。むしろミサンガ?ここに12って縫ってあるだろ?これが俺たちの番号。手首につけといて」

遥「つ……けられない…;」

湊「あはは、ぶきっちょさんだなー(^^)」

遥「(怒)」

湊「ほら、貸して。……これで堂々とお揃いだな」

遥「!そ、そんな…///」

湊「今日は恋人ついでに、パートナーとして俺に協力して?(´ω`*)」

遥「……馬鹿だろ…///」

湊「じゃ、スタンプラリーの大まかなルールを再確認しとこう」

●K大スタンプラリーのルール
・構内15か所に設けられたイベントを二人組で回る(順不同、地図あり)
・イベントは全て回る必要はないが、同箇所で二度スタンプをもらうことはできない。
・イベントの種類は様々。ミッションをクリアするとスタンプがもらえ、よい成績でクリアするほどもらえるスタンプが増加する(最大3つ)
・ミッションへの挑戦は二人のうち一人でもよい。二人で参加した場合は成績のよい方を優先する
・制限時間は18時までとし、それまでにラリー本部にスタンプシートを提出すること(18時前でも提出は可)
・景品は最終的に集めたスタンプの個数によって決められる
●禁止行為
・単独行動は禁止。必ず二人組でイベントを回ること(上記の通り、"参加"は一人でも可)
・クイズイベントなどでの不正(スマホその他端末の使用)
・備品の故意による破壊、その他暴力行為

湊「おっけ?」

遥「要は…何かに挑戦してなるべく多くスタンプをもらえ、だろ」

湊「その通り。時間はかなりあるけど、全部を回るのは無理だな。地図は…」

がさがさ

湊「『イベント』はサークルや部活が主体だから、内容はその辺りから推察していくしかないな」

遥「情報は…『イベント』の番号、場所…グループ名だけか」

湊「そのグループ名ってのがなんとか同好会とかだな。ミッション内容はやっぱり伏せられてる」

遥「…で。どこに行く」

湊「あれ、けっこう乗り気じゃん。…いたっ」

遥「巻き込まれただけだ(`Δ´)」

湊「ふむ。最初だし、ライトなところがいいな」

遥「……茶道同好会…」

湊「へー、雅だなぁ。…いってみよっか」

遥「ん」

〜〜〜

部員「こんにちは。茶道同好会へようこそ(^^)」

湊「あ、すごい。ちゃんと畳なんだ」

部員「はい。えーと、12チームの方ですね。こちらへどうぞ」

湊「はーい。…なんかドキドキするな」

遥「どこがだ(T_T)」

湊「正座かぁ…苦手なんだよな、これ」

部員「ここでのミッションはずばり、お茶を点てて頂きます(^^)」

湊「や、やっぱり…?;」

部員「安心してください、基本的なことはお教えします。その後各自でお茶を点てて頂いて、それをこちらの会長が採点しますので、その点に相応したスタンプを差し上げます」

湊「わー…俺ぜってー苦手だわ、これ( ̄▽ ̄;)」

〜〜〜

湊「これ……いつまでかき混ぜればいいの…?(´・ω・`)」

部員「そうですね……うーん、泡がなかなかきれいに出ませんね」

湊「Σえ」

部員「ふわーっと、カプチーノみたいになるんですよ」

遥「(裏だからな…)」

さっさっ

部員「!?え、お、お上手ですね…」

湊「Σカプチーノだ!すげー遥( ゜Д゜)」

遥「…昔、やったことがある」

湊「なにそれ初耳なんだけど(; ゚ ロ゚)」

すっ

会長「まぁ…。お点前頂戴致します」

ごく

会長「………大変美味しゅうございました…。って!凄いわ、初心者の方でこんなに上手に…」

湊「あの、俺も飲んでみていいですか?」

ごく

湊「…………うーん……?;」

遥「わからなくていい」

会長「では、こちらも。……………えぇと、はい…いえ、悪いわけではないんです決して。ただ、こちらの方が…」

湊「あ、はい。遥がチートなんですね、大丈夫です。それで、スタンプはどれくらい…」

部員「お二人で参加された場合は成績のよい方が優先になりますので、スタンプは3つになります」

湊「えっ、マジか!凄いじゃん遥、3だよ3!( ´∀`)」

ポンッ

部員「頑張ってくださいね」

湊「ありがとうございましたー。いやー、遥にあんな特技があったとは」

遥「…昔、作法で習わされただけだ」

湊「綾さんに?なるほどなぁ」

遥「次はどこに行く」

湊「遥が頑張ってくれたし、俺もしっかりしないとな。…よし。バスケサークル行こう」

遥「体育館……遠い…(T_T)」

湊「あう; でもほら…運動系じゃないと俺頑張れないし…」

遥「…移動分に見合う仕事をするなら…別に」

湊「それはもう、もちろん!任せて(`・ω・)キリッ」

〜〜〜

湊「ていっ」

ボスッ

湊「よーしっ。安西、スタンプよこせよ( ´∀`)」

安西「ちっ。お前はフリースローじゃなくてスリーポイントシュートにすりゃよかった(T_T)」

ポンッ

湊「ひでー。なんで俺だけ遠くすんだよw」

遥「( ´ε`)……」

湊「遥、見て見て!ちゃんと3つ取った!( ´∀`)」

遥「ふん……」

湊「?……やきもち?(笑)」

遥「違う(怒)」

湊「遥もやればよかったのに。あれくらいならボール届くだろ?」

遥「……入るわけない(T_T)」

湊「見たかったなー。中学高校の体育でも、いっつもずる休みしてただろ」

遥「…その時に限って体調が悪くなるだけだ」

湊「へーw」

遥「体育館はバスケと…あれがバドミントンか」

湊「え、マジ?やりたいやりたい(*´ω`*)」

遥「(こういうイベント事の時は…子供みたいだな)」

湊「なぁ、ラケットでリフティングみたいに羽ぽんぽんするやつ30回できたらスタンプ3つだって!いってくる!」

遥「(まぁ…楽しんでるなら、いいか)」


***
スタンプラリーの結果やいかに。
お茶は大昔に一回やったけどよくわからなかった(´・ω・`)
湊の友達だけど、バスケといえば安西だよね。

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