:: 家庭訪問に来たよ!
2017.06.23 (Fri) 22:43

・敵は来たれり

ピンポーン

遥「?宅配便か…」

湊「……遥」

遥「な、なんだ…そんな顔して…;」

湊「先に謝っとく。ごめんね!」

遥「?何が…」

ピッ(インターホン)

湊「もしもし?鍵開いてるんで入っていいですよー」

?『はーい』

遥「!この声…まさかっ」

ガチャ

晶「やっほー。3か月ぶりかな」

遥「(逃)」

晶「待てい。なんで逃げるのよ」

遥「お前、裏切ったな……!( `д´)」

湊「だから先に謝ったじゃん。俺だって良心の呵責を感じたよ(´・ω・`)」

晶「あたしが来るって事前に伝えたら、あんた絶対逃げるじゃない。小宮くんに協力してもらったのよ」

遥「(朝から掃除してると思ったら…これか…)」

晶「はい、お土産。おばあちゃんからのもあるからよく見てね」

遥「(佃煮と梅干し…)」

湊「こんなにありがとうございます。食材も買ってきて下さったんですね(^^)」

晶「いつもお世話になってるからね、ほんのお礼よ。あ、昼ごはんまだでしょ?車でどっか連れてくよ( ´∀`)」

遥「殺す気か……Σぐっ」

晶「これでもまだ無事故なんだけど?(^^#)」

湊「まぁまぁ。せっかくだし甘えてもいいんじゃないか?(^^;」

遥「乗ったことがないから言えるんだろ…」

湊「そんなにやばいの…?」

遥「アトラクションだと思え(T_T)」

湊「あれ…軽自動車じゃなかったっけ…?;」


・いざ昼飯の旅へ

湊「うん…スピードも制限速度をそこそこ守ってるし、別にマナーが悪いわけじゃない…んだけど」

キキーッ
ブーン…!

湊「なんていうか、緩急のつけ方が激しい…のかな;」

遥「いつも気持ち悪くなる……(T_T)」

晶「ブレーキもアクセルもぎゅっと踏まないと嫌なんだよねー」

湊「(今までよく追突されなかったなぁ…)」

遥「う……」

湊「大丈夫?気分悪い?(´・ω・`)」

晶「しょーがないな。待って、窓開けてあげる」

カチャッ

晶「あ、これキーロックだわあはは」

湊「(遥が敬遠するわけだ…;)」

〜〜〜

晶「着いたよ、蕎麦屋!あんた好きでしょ?」

遥「食べるどころじゃない……(T_T)」

湊「大丈夫か?ほら、お冷や飲んで」

晶「小宮くんも遠慮しないで好きなもの食べてね( ´∀`)」

湊「は、はい。えーと…遥なんにする?食べられる?;」

遥「ざる蕎麦…」

湊「そ、そう?食べられそうだったらまた何か頼もうな」

晶「んーと、あたしもざる蕎麦にしよう。小宮くんは?」

湊「えーと…じゃあ、蕎麦と天丼のセットで」

晶「よし。すみませーん!」

遥「外に出てる…(T_T)」

湊「え、あ、俺も行くよ!ちょっと行ってきます!」

〜〜〜

湊「そんなに気分悪いのか?無理しなくても…」

遥「車酔いは…もう治った。あいつといると窮屈だ…」

湊「うーん…でも、こうして遠いところまで来てくれたのも遥の顔見たかったからなんじゃないか?好かれてるのは間違いないと思うけど」

遥「鬱陶しい……(T_T)」

湊「まぁまぁ。反抗期も過ぎたことだし、せっかくなんだからお姉さんに甘えようよ」

遥「絶対に…あいつと二人にするな」

湊「照れちゃうから?(笑)」

遥「違う!( `д´)」

湊「了解。今からは遥の味方になるよ。間でなるべく緩衝できるようにするから」

遥「…戻るぞ」

〜〜〜

晶「お帰りー。なになに、二人仲良くなんの相談してたの?(^^)」

遥「関係ないだろ」

晶「あれま、大人ぶっちゃって。小宮くんとの内緒話をつつかれたくないだけでしょ(笑)」

遥「(こいつ……( ゚皿゚))」

湊「あ、蕎麦きましたよ。ほら、遥も食べよ。俺の海老天ひとつあげるから(^^)」

遥「(海老……(*´`))」

晶「つるつる…」

遥「(うまい…)」

湊「(言うと怒るから言わないけど、食べ方そっくりなんだよなぁ…)」

遥「つるつる…」

晶「つるつる…」

湊「(ていうか二人ともざる蕎麦だけで足りるのかな…;)」

晶「小宮くんはやっぱりいっぱい食べるのねー。男の子すごいわぁ」

遥「(喧嘩売ってるのか( ゚皿゚))」

湊「遥も本調子だったらもうちょっと食べられるんですよ。な?」

遥「乱暴な運転のせいだ」

晶「えぇー。楽しかったでしょ?アトラクションみたいで」

遥「運転にそんなものはいらない(怒)」


・コーヒーブレイク

湊「晶さん、これどうぞ。シフォンケーキ焼いておいたので( ´∀`)」

晶「わー!シフォンて難しいんじゃなかったっけ?おいしそ〜(´ω`*)」

湊「紅茶でいいですか?」

晶「うん。あー、添えてあるクリームも甘すぎなくていいわねー。りんごのケーキおいしー(*´∀`)」

とぽとぽ

湊「はい、どうぞ。遥はコーヒーな、待ってて」

遥「(うまい…)」

晶「遥いいなぁ。こんなおやついつも作ってもらってるなんて」

遥「ふん…」

晶「あれ、なによその顔。ちょっと自慢げじゃない?」

湊「はいコーヒー。…?どうかしたか?」

遥「別に…(もぐもぐ)」

湊「?」

晶「迷惑そうな顔してるけど、ほんとはのろけたいんじゃないの?(笑)」

遥「(のろけだと…( ゚皿゚))」

湊「え?のろけ?( ´゚д゚)」

遥「お前には関係ない!( `д´)」

湊「う、うん…(´・ω・`)」

晶「ごめんねー、我が儘な子で」

湊「いえいえ。昔に比べたらだいぶ素直になりましたよ」

晶「あ、確かにそうかも。あはは(笑)」

遥「( ゚皿゚)」

晶「ていっ(デコピン)」

遥「Σぅっ……」

湊「あー…大丈夫か?よしよし…」

なでなで

晶「やっぱそれがデフォルトなんだ?遥ったら甘えちゃってー(・ω・)」

遥「(こいつ殺す…( ゚皿゚))」


***
遥に( ゚皿゚)←の顔をしてほしかった。


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