:: 湊誕2017
2017.06.10 (Sat) 23:06

遥「………;」

佳「遥ちゃん決まったー?」

遥「こんなに……あるのか」

佳「これくらいは普通よー? まぁ、迷うのも無理はないけどね(´・ω・)」

遥「…これ……」

佳「それ?うーん…柄はいいけどちょっと生地があれじゃないかな?」

遥「ぐ………じゃあ、これ…」

佳「あ、それ機種限定のやつだから対応してないよ」

遥「Σ………」

佳「まぁまぁ!時間もあるし、ゆっくり選ぼうよ、ね?」

遥「うぅ……」

佳「あ、こんなんどう?」

遥「え……」

佳「だめかな?(´・ω・`)」

遥「いや……その、訊かれても…よく、わからない…から…」

佳「あら。遠慮はいらないわよ、遥ちゃん。だって贈るのは遥ちゃんなんだから、自分がいいと思ったらそれでいいのよ(`・ω・)」

遥「………自信が…ない」

佳「まぁ、そう言わずに。あたしもいろいろアドバイスするからさ。下調べもしてきたし」

遥「…頼む」

〜〜〜

佳「なんとか買えてよかったね( ´∀`)」

遥「ん…」

佳「あたしもそれいいと思ってたし、遥ちゃんが最終的に選んだんだから大丈夫よ」

遥「………あぁ」

佳「?どうかしたの?」

遥「いや…何でもない。買い物、付き合わせて悪かった」

佳「もー、それくらい全然だよ。またいつでも誘ってね( ´∀`)」

遥「ん……。じゃあ…」

佳「うん、頑張って!どうなったか後で聞かせてね(^q^)」

てくてく

佳「…うーん、遥ちゃんどしたんだろ。せっかく買えたのに、なんか落ち込んでたなぁ(´・ω・`)」

〜〜〜

湊「ただいまー(^^)」

遥「………」

湊「ね、遥。遥ぁ(^q^)スリスリ」

遥「……ん」

すっ

湊「わーい!ちゃんと覚えててくれたんだ!」

ぎゅっ

湊「開けてもいい?」

遥「……あぁ」

がさがさ

湊「あ、スマホケース!しかも手帳タイプの!わー、これちょっと憧れてたんだよね、ありがとー遥( ´∀`)」

遥「……別に、気に入らなかったら使わなくてもいい」

湊「えー、なんで?せっかく遥がくれたのに…」

遥「好みに合うかなんて、わからないだろ…」

湊「いーよそんなの。えーと、これはこう…」

遥「……前だって…」

湊「え?」

遥「…前に、贈ったのだって…使ったの、最初だけだろ…」

湊「遥…?」

遥「時計だって、めったにしなくなって…。俺が選んだのなんか、どうせ…センスもないようなの、だから……」

湊「!違うっ」

遥「……っ」

湊「使わなくなったのは嫌なんじゃなくて、壊したくなかったからだよ!」

遥「こわす……、?」

湊「時計だって、最初はすごい嬉しくてずっと付けてたんだ。でもバイトとか家事してると、水かかったりぶつけたりして危ないから、壊すのが怖くて引き出しにしまうことにしたんだよ」

遥「そんなの……」

湊「俺だってセンスとかデザインとかよくわかんないし、正直どうでもいい。それを使ったり、身につけたりすること自体が嬉しいんだから。遥がくれたものなのに気に入らないわけないだろ!」

遥「っふ……っ」

湊「…でも、ごめん。そう思わせたのは俺だもんな。これからは大事に使うし、大事に付けるよ。ね?」

遥「物がこわれるくらい、なんだ……っ。こわれたら、また…」

湊「…また、遥が贈ってくれるの?」

遥「ぅ……(こくん)」

湊「…ありがと。その約束が一番嬉しいかも」

ぎゅっ

湊「いつでも隣にいてくれるってことだよな」

遥「!そ、こまでは言ってないっ……///」

湊「あれ、違った?(笑)」

遥「………(ぷいっ)///」

湊「よいしょっ」

すぽっ

湊「これをこーして、ぱたんっと。うん、いい感じ。遥が選んでくれたんだろ?」

遥「……ルシも、一応…」

湊「そんなに自信なかったのか?ほら、見てよ。スマホの色と合ってるじゃん。…たぶん!」

遥「まぁ……そう、か。…たぶん」

湊「ね、センスなんて人それぞれなんだからさ。遥がくれるならお花だろうが水玉だろうが俺は堂々と使うよ」

遥「……ふん///」

湊「ありがとな。大事に使うから」

遥「…最初からそうしろ///」

湊「へへ。そういえば…まだ、聞いてないんだけどな?」

遥「?……。…た、誕生日…///」

湊「うん」

遥「お、めで…///」

ちゅっ

遥「!な、にするっ…//」

湊「ごめん、待ちきれなかった(^q^)」

遥「…もう二度と言わない…」

湊「あーっ、ごめんって!拗ねないでっ(´;ω;`)」

ちゅっ

湊「……えっ」

遥「か、課題……///」

がしっ

遥「離せっ!///」

湊「やだ。もっとしたい」

遥「ばっ……も、ういいだろ…っ///」

湊「その気にさせておいてそれはないんじゃないかなぁ?(^^)」

遥「っ……今日だけ、だからな…///」

湊「うん。プレゼントのお礼にいっぱい可愛がってあげる」

遥「(…こんな奴の、喜ぶ顔が見たいなんて)」

遥「頭おかしいだろ…///」

湊「えー、ひどいなぁ」

遥「…お前じゃない」

遥「(馬鹿みたい、だ…///)」


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